Yoren、新経営体制を発表
日本発のスタートアップであり、中国市場においてデータ解析事業や会員管理システム(CRM)の運営、ECサービスを展開しているYoren(持株会社:New Designed by Tokyo Ltd.)が、2025年4月1日より新しい経営体制へ移行することを発表しました。これにより、これまで以上に堅固な組織体制を構築し、クライアントに対して価値を提供していく狙いです。
新経営体制の概要
Yorenの新しい経営体制は幾つかの重要な変更を伴います。まず、社内の取締役の役割が見直され、CEOの金田氏が海外事業を直接統括します。COOの栗栖氏は人事の責任者を兼任し、CIOの北川氏は新たに投資型事業の推進を担います。これにより、各ポジションが明確化され、より迅速且つ効果的な意思決定が可能になることが期待されます。
新執行役員の就任
新たに3名の執行役員が就任しました。まず、ECマーケティング本部長の戚丽文氏は、東南アジア事業責任者も兼務し、これまでの国内外の豊富な経験を活かし、グローバル市場でのブランドの成長を支援します。彼女はLVMHやKeringなどの大手ブランドとの関わりもあり、デジタルリテール化の実現に向けた意欲を語っています。
次に、研究開発部門本部長の谢师带氏は、テクノロジーが消費活動を活性化する可能性に強い信念を持ち、デジタルソリューションの開発に注力する姿勢を示しています。また、ブランドセンター本部長の小林千夏氏は、消費者インサイトのリアルタイム把握を通じて、商品価値を高めるための戦略を描いています。
中東・アフリカ市場への進出
さらにYorenは中東・アフリカ市場への事業拡大も計画しており、伊藤晋氏がこの地域の責任者に就任します。伊藤氏は長年にわたる経験を背景に、日本企業が新興市場での成長を実現するためのサポートを行う意欲を示しています。彼はすでに中東・アフリカ市場における日本のビジネス展開の重要性を強調しています。
ブランドセンター事業の強化
Yorenはブランドセンター事業にも力を入れており、中濱真彦氏が営業本部長に就任しました。彼はオンラインとオフラインを融合させるマーケティング戦略を駆使し、消費者のニーズに迅速に応える体制を築くことを目指しています。
まとめ
新経営体制への移行は、Yorenが持つビジョン「文化と文化を繋ぎ、人と人が分かり合える社会を作る」を実現するための基盤を整えるものです。グローバルな市場での圧力が高まる中、同社は顧客企業の成功に貢献することで、継続的な成長を遂げることを目指しています。今後、さらなる注目が寄せられるYorenの取り組みに期待が高まります。
会社情報
- - 会社名: 游仁信息科技(上海)有限公司
- - 代表者: 金田修(代表取締役CEO)
- - 本社所在地: 上海市徐滙区中山西路1600号宏滙国際広場A座20F
- - 日本支社所在地: 東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス19F
- - 社員数: 183名(2023年9月末現在)
- - 業務内容: データに基づくアナリティクス、CRMシステム開発・運営、ECサービス
- - 詳細: Yoren公式サイト