学生と地域の連携で進化するオリーブ産地化プロジェクト
城西国際大学が中心となり、地域と協力して進める「オリーブ産地化応援プロジェクト」が、10月15日に道の駅みのりの郷東金で行われた。今回の活動には、履修中の学生をはじめ、韓国からの交換留学生、および市民未来大学の受講生や地元職員など約60名が集結した。
このプロジェクトは、東金市が2014年から推進しているオリーブの地域ブランド化に貢献するもので、学生たちがその魅力を広める役割を担っている。オリーブの栽培は、東金市で活発に行われており、2014年以降、東金市オリーブ組合を核にして生産が拡大してきた。
現在、東金市内では、およそ2000本のオリーブが育てられており、道の駅みのりの郷東金でも約40本が栽培されている。毎年、10月中旬には、学生たちと自治体が連携し、収穫祭を行っている。
詳細な収穫活動
今年の収穫では、道の駅で栽培されているミッション種を中心に、実が艶やかに黒く熟しているものや爽やかな黄緑色のものも含め、丁寧に手摘みされた。収穫後は、実から軸を取り除き、虫食いのチェックを行う選別作業が続いた。当日は約200kgのオリーブが収穫され、酸化を防ぐために、当日中に搾油処理が施された。
参加した学生は、「プロジェクトに参加するだけでは、オリーブを直接触れることができなかったので、収穫を体験できて本当に幸せです」と、喜びを表現していた。
オリーブの魅力を広める取り組み
収穫だけでなく、学生たちはオリーブの枝葉を使用した「オリーブクラウン」の制作にも取り組んでいる。このクラウンは、東金・九十九里波乗りハーフマラソンや東金の友好都市である長野県安曇野市で行われる信州安曇野ハーフマラソンの入賞者への贈呈品として用いられるなど、オリーブの新たな魅力を引き出す役割を果たしている。
今年収穫されたオリーブは、塩漬けにされ、道の駅内のレストラン「カフェ&リストランテとっチーノ(Toccino)」のメニューに利用されるほか、製品化されたオリーブオイルも販売予定。加えて、11月8日・9日には「JIU Festival」が開催され、このプロジェクトの展示や物販ブースが出展される予定だ。来場者には、ぜひお立ち寄りいただきたい。
このように、地域との協力を通じて、城西国際大学の学生たちはオリーブの魅力を広めるだけでなく、地域振興にも貢献する姿勢を見せている。今後の活動がさらに楽しみだ。