ベッコフオートメーション、日本市場向けに「エコノミードライブシステム」を発表
ドイツの制御機器メーカーであるベッコフオートメーション株式会社が、日本市場向けに新たに「エコノミードライブシステム」を公開しました。この新製品ラインは、サーボドライブの「AX1000」、可変周波数ドライブ「AF1000」、そしてACサーボモータ「AM1000」の3つの製品から成り立っています。コストパフォーマンスを追求すると同時に、ベッコフの自社オートメーションプラットフォームとの完全な統合が特徴です。
コストと機能性の両立
世界の製造業界では、コスト最適化の流れが強まっています。多くの機械メーカーは、従来のシステム環境を維持するために、過剰性能のドライブを使い続けるか、安価な代替品に頼ることでシステムが複雑化しコストがかさむといった二者択一の状況に直面してきました。特に、アジアの価格競争が厳しい国際市場では、コストと品質のバランスを保つことが大きな課題です。
このような背景に対して、ベッコフのエコノミードライブシステムは最適解を提示します。高度なサーボ技術を基本に、設計思想を全製品で統一し、さらには製造プロセスを見直すことでハードウェアコストの大幅削減を実現しました。「必要な性能を的確に、適正価格で提供する」という理念のもと、この新製品ラインが誕生しました。
製品仕様と特徴
「エコノミードライブシステム」は、次の三つの製品で構成されています:
1.
AX1000 サーボドライブ: 従来通りのEtherCATドライブの機能を維持しつつ、小型化とコスト削減を実現。単相(AC110V~AC240V)及び三相(AC208V~AC480V)に対応し、電流は1.65Aから12Aまで幅広くサポートします。全てのコネクタが前面からアクセス可能でメンテナンス性にも優れています。
2.
AM1000 ACサーボモータ: AX1000との組み合わせでコンパクトなモーションシステムを展開。国際標準フランジ寸法に対応し、230Vでは最大1,000W、400Vでは最大1,700Wの出力を実現。ワンケーブルテクノロジー(OCT)により、配線工数を削減。
3.
AF1000 可変周波数ドライブ: 単軸及び二軸に対応し、DC24V電源を内蔵。センサレス運転が可能で、安全機能も標準装備されています。
隠れコストの削減
エコノミードライブシステムは、導入コストを下げるだけでなく、運用面においても大きなメリットを提供します。内部で24V制御電圧を生成できるため、外部からの電源供給が不要となります。AM1000が採用するワンケーブルテクノロジーにより、電源とフィードバック信号を一本のケーブルで扱えるため、配線工数の削減が図れることも特徴です。
ベッコフオートメーションプラットフォームへの統合
エコノミードライブシステムの大きな特長の一つは、ベッコフのモーション制御プラットフォームと完全に統合されていることです。AX1000およびAF1000は、いずれも完全なEtherCATデバイスとしてTwinCAT Drive Manager2による迅速な立ち上げが可能です。これにより、従来のベッコフ製ドライブと同様のツールチェーンでの運用が可能で、オートチューニングや診断機能も制限なしに利用できます。
機能安全面でも、AX1000はFSoEを標準搭載し、IEC 61800-5-2に準拠したドライブ統合安全機能をサポートしています。多様な安全機能も選択肢として用意されており、安全性の確保にも力を入れています。
まとめ
ベッコフオートメーションのエコノミードライブシステムは、コスト最適化が求められる現代の製造業界に向けた新たなソリューションです。機能性を犠牲にせず、競争力を高めるこの製品ラインは、多くの企業に貢献できることでしょう。製品の詳細はベッコフオートメーションの公式サイトから確認できます。