全国初の無人決済店舗が誕生!
大阪公立大学に新たな時代を迎える店舗が誕生しました。2023年9月24日、大阪市城東区の森之宮キャンパスに、大学生協として全国初となるウォークスルー型の無人店舗「OMU Base」がオープン。このプロジェクトは、インタセクト・コミュニケーションズ、Cloudpick Japan、Hanshow JAPANの三社が協力して実現したものです。大学キャンパスに無人で機能する店舗を設ける試みは、学生の利便性や新たな購買体験を提供する大きな一歩といえるでしょう。
構想の背景
大阪公立大学では、最新のデジタル技術を取り入れた「スマートキャンパス」構想を推進しています。この中で、生活協同組合は電子マネーによるキャッシュレス決済だけでなく、無人で利用できる店舗インフラの整備に前向きな姿勢を示しました。これにより、学生たちに新しいコマース体験を提供し、従来の店舗や食堂の混雑を緩和する狙いがあります。
キャンパス内には約5,000人の学生が在籍しており、特に昼食時間帯には多くの学生が生協を利用します。そこで「OMU Base」の導入が、課題解決の一つとして期待されています。
「OMU Base」の店舗概要
この無人店舗は、森之宮キャンパスの1階、学生ラウンジ内に設置されています。運営時間は学生ラウンジの利用時間に準じており、24時間稼働可能なシステムです。利用方法も非常に簡易で、事前にLINEで入店の登録を行い、QRコードをかざして入るだけ。商品を手に取ってそのまま退店すると、自動で決済が完了します。取り扱う商品は、パンや飲料、アイスクリームなど、日常的に利用しやすいものが揃っています。
期待される効果
1.
混雑緩和への寄与
昼食時の食堂前には、毎日長い行列ができることが予想されますが、「OMU Base」の導入により、約200名の学生が無人店舗を利用することで、食堂やショップの混雑を緩和できる見込みです。
2.
利便性の向上
学生は、他店舗が開いていない時間帯でも食料を購入可能になり、授業の前後や夜間の学生生活を更に豊かにします。
3.
スマートキャンパスの実現
無人店舗を通じて、デジタル体験が日常生活に根付くことで、大学の「スマートキャンパス」構想が実現に近づきます。
4.
人手不足対応
無人化により店舗運営にかかる人員を削減し、効率を向上させます。
大学と生協の声
大阪公立大学生活協同組合は、「学生に新しい購買体験を提供し、大学生活を支援することを目的としています」と語ります。また大学側もこの試みを歓迎しており、今後も生協との連携を強化し、さらなる利便性向上に努めていく考えを示しています。
今後の展開
インタセクト、Cloudpick、Hanshowは、今回の導入をきっかけに全国の大学生協へと拡大を目指しています。森之宮キャンパスをモデルケースとして、商品ラインナップの最適化やデジタル決済体験のさらなる充実を図っていく予定です。
キャンパス内の食環境は多様化していく予定で、無人店舗の「OMU Base」を含め、食堂やカフェ、売店などが連携して学生に支持されるキャンパスを目指しています。これにより、今後も大阪公立大学は、学生の学びや生活の質を向上させる場所としてあり続けるでしょう。