トリプラとWebConnection、戦略的パートナーシップを締結
宿泊施設向けITソリューションを手掛ける
トリプラ株式会社(東京都新宿区)が、東南アジア地域でデジタルマーケティングやテクノロジーソリューションを提供する
WebConnectionと提携を結びました。この提携では、タイとインドネシア市場をターゲットにしたホテル業界のデジタル変革(DX)を推進することが目的とされています。
提携の概要
今回の協力によって、トリプラが提供するAIチャットボット「tripla Bot」や予約システム「tripla Book」、さらにチャネルマネージャー「tripla Link」といった各種サービスが、WebConnectionのデジタルマーケティングソリューションと融合し、宿泊施設向けに統一されたゲスト体験プラットフォームを提供することになります。
この提携は、タイとインドネシアの宿泊業界が直面するテクノロジーの分断や業務効率の低下などの課題に対する解決策を見出すことを目指しています。宿泊施設の業務の効率化やオンラインでの競争力の強化、直販チャネルの充実、さらには顧客満足度の向上など、デジタル時代における持続可能な成長を強力に支援するための取り組みが進められます。
提携のメリット
1.
直販およびチャネル予約の最大化: 新たに導入される予約システムにより、直販サイトの利用が容易になり、すべてのオンライン旅行代理店(OTA)の管理が行いやすくなります。これによりオーバーブッキングを防ぎ、収益の最大化が図られます。
2.
24時間対応のゲストコミュニケーション: 課題の多い問い合わせ対応を、AIを活用した「tripla Bot」が担うことで、宿泊施設のスタッフの負担を軽減します。
3.
運用効率の向上: トリプラとWebConnectionのシステム間でリアルタイムなデータ連携が可能になり、手動での作業が減少し正確な情報更新が実現します。
4.
ターゲットを絞ったインバウンド集客: 台湾やインドネシアのOTAとの連携を通じて、訪日・訪タイの観光客からの予約を拡大する戦略が打ち出されています。
5.
地域に即したノウハウ: トリプラの国際的な技術力とWebConnectionの地域市場への理解が相まって、各地域のニーズに最適なソリューションが開発されます。
今後の展開
このパートナーシップを通じたサービスは、数か月以内にタイやインドネシアのホテルに展開され、その後東南アジア全域への拡大も計画されています。これは、両社にとって新しい市場機会を創出し、宿泊施設の競争力向上を助けるものと期待されています。
コメント
WebConnectionのマネージングディレクター、Jim Eawsakul氏は、「トリプラとの提携は、全てのホテルテクノロジーを1つのプラットフォームで実現するための重要なステップです。技術の新たな基準を作り出すことで、東南アジアのホスピタリティテックの未来を切り開いていく」と述べています。
また、トリプラの代表取締役CEOである高橋和久氏は、「WebConnectionとの提携により、弊社のAIや予約システムを多くの宿泊施設に届けることができます。この取り組みにより、デジタル時代における業務の効率化と顧客集客力の向上を実現していきます」と強調しました。
トリプラ株式会社の概要
トリプラ株式会社は、宿泊業界に特化したSaaS型のサービスを提供する企業であり、2017年からはAIチャットボット「tripla Bot」を展開しています。その後も、予約エンジン「tripla Book」やCRM・マーケティング オートメーションの「tripla Connect」など、様々なサービスを展開し続けており、2022年11月には東京証券取引所のグロース市場に上場しました。
現代の宿泊業界が直面する課題に立ち向かい、顧客満足度を高めつつ業務の効率化を図るため、トリプラ社はさらなる進化を遂げていくことでしょう。
- - 会社設立: 2015年4月15日
- - 資本金: 8億6,602万円(2025年7月末時点)
- - 代表取締役CEO: 高橋和久
- - 代表取締役CPO: 鳥生 格
- - 公式サイト: tripla.io