Z世代の防災意識とその背景
このたび、株式会社RECCOOがwwwサークルアップを通じて実施した調査で、大学生の防災意識の実態が明らかとなりました。一人暮らしの大学生を対象に行われたこの調査は、日常生活での防災に対する備えや情報源について掘り下げたものです。近年、南海トラフ地震や台風の影響が全国各地で報じられている中、彼らの備えの実情は注目に値します。
様々な結果が示す防災への無関心
調査によると、一人暮らしをしている大学生の65%は「自分の住んでいる地域の災害時の避難所を把握していない」と回答しました。また、ハザードマップについては46%が確認経験があるとし、54%は未確認であるとしています。これは、災害の危険性を常に感じている世代であるにもかかわらず、その対策が十分でないと言える結果です。
防災グッズの備蓄状況
続いて、防災グッズと非常時の食品を自宅に備えているかという質問では、20%が両方を備蓄しているとし、11%が防災グッズのみ、28%が食品のみを備えていると回答しました。一方で、41%は「どちらも備えていない」と答え、自宅に何も準備がない状況が窺えます。この結果は、災害に対する漠然とした恐怖と、具体的な行動が結びついていないことを示しています。
情報収集の方法
防災についての情報をどこから得ているかという質問では、X(17人)、テレビ(16人)、Yahooニュース(16人)という結果でした。その他にも、多くの人がSNSを利用して情報収集を行っていることがわかります。このように、若い世代は多様な情報源から定期的に災害情報をチェックしている様子ですが、実際の行動には結びついていないのが実情です。
結論と今後の課題
調査結果から、一人暮らし大学生たちの防災意識には大きなギャップが見られました。地域の避難所やハザードマップに対する理解が低いことで、自分の身を守る準備が不足している傾向にあります。Z世代は、多忙な生活の中で情報を得ることができていても、それが実際の備えに活かされることは少ないようです。
この結果を受けて、今後は教育機関や地域社会が連携して、防災意識の向上を図る必要があります。一人暮らしの大学生に対する啓蒙活動を充実させ、具体的な対策を促進することで、より安全に暮らせる社会を実現することが求められます。
サークルアップについて
また、サークルアップは、Z世代の本音をリアルに捉えるためのリサーチプラットフォームです。調査のローデータは、尽きに応じて企業様に提供されています。若者たちのリアルな声を反映させることで、彼らの特性やニーズに応じた対策を講じることができるでしょう。今後もサークルアップを通じて、この世代のヒントを探り続けます。