松山市におけるフレイル予防ヘルステック事業
令和8年7月16日、愛媛県松山市のシルバー人材センターは新たに「フレイル予防ヘルステック事業」を立ち上げ、その第1歩となる研修会を開催しました。この取り組みは高齢者の健康維持と社会参加の促進を目的としており、デジタル技術を駆使した健康測定や運動プログラム、多世代交流を通じて、高齢者の健康寿命の延長と新たな就業機会の創出を目指しています。
事業の概要
このヘルステック事業では、認知機能の測定を行う「CogEvo」を使った脳体力測定や、身体機能を向上させるための「TANO」を活用したトレーニングプログラム、またeスポーツを用いた地域交流活動が展開されます。高齢者が楽しみながら健康を促進できるような環境が整うことを目指しており、シルバー人材センターの会員が受付や利用者のサポート、イベントの運営、広報・デジタルコンテンツ制作などを通じて、自己の経験を新たな就業機会に変えていくことも狙いの一つです。
研修会の目的と内容
今回の研修は、就業会員が「CogEvo」を用いて脳体力測定を円滑に実施できるようになることを目的としていました。具体的には、社会的背景を学び、高齢者の現状や認知症に関する法律についての理解を深め、脳体力やCogEvoの役割を講義で学んだ後、実際にタブレットを使用して測定手順を体験しました。また、結果説明の実践トレーニングや模擬演習も行い、会員同士でのロールプレイを通じてスキルを磨いていきました。
病院スタッフの育成とその意義
この事業の鍵となるのは、シルバー人材センターの会員が「サービスを受ける側」から「地域の健康づくりを支える側」へとシフトすることです。研修を経て、会員が自信を持ってサービスを提供できる体制を整えることで、地域住民の認知機能低下予防やフレイル対策に貢献する人材の育成が実現します。研修後には一般社団法人脳体力振興協会が提供する「脳体力マスター認定講座」も予定されており、修了後は認定証が発行されます。
CogEvoの特徴と今後の展望
「CogEvo」は、株式会社トータルブレインケアによって開発された認知機能測定とトレーニングのシステムです。タブレット端末を用いて多様な認知機能課題を実施し、個人の「脳体力」を可視化できることが特徴です。全国の多くの自治体や医療機関での導入が進み、高齢者の介護予防や健康増進に力を入れています。
今後、研修を終えた就業会員は地域の住民に向けた「CogEvo脳体力測定」を実施するスタッフへと成長していきます。株式会社トータルブレインケアは、シルバー人材センターと連携を強化し、シニア世代が自ら積極的に活躍できるモデルを全国に広めていくことを目指しています。
会社の背景
株式会社トータルブレインケアは医療・介護分野から生まれた専門家たちの知見を元に、脳体力のトレーニングシステム「CogEvo」を展開しています。QOL向上や真の健康を実現することを目指し、さまざまなヘルスケアソリューションを提供しています。