イタリアの家具ブランドArperが日本で本格的に小売展開開始

イタリアの家具ブランドArper、国内での本格的な販売を開始

日本市場への本格的な小売展開を開始したのは、イタリアに本社を置く家具ブランド、Arper（アルペール）です。2023年8月9日より、インテリアショップ「ACTUS（アクタス）」の直営店および公式オンラインショップで、同社のプロダクトが販売されることになりました。これにより、コンシューマー向けにもデザイン性や機能性に優れた家具が手に入るようになります。

公共性とデザインの融合

これまでアルペールは公共空間向けに特化してきました。オフィスや教育施設、空港など、さまざまな公共性の高い場所で使われてきたプロダクトは、その無駄のないミニマルなデザインやサステナブルな製品作りが評価されています。整然とした美しいフォルムは、空間に静けさをもたらし、訪れた人々に心地よい印象を与えます。

近年では、私たちの働き方や生活スタイルの変化に伴い、公共と個人の空間の境界が曖昧になりつつあります。リラックスしたい時や集中したい時など、さまざまなシチュエーションでアルペールのプロダクトが提供する「静けさ」が求められる場面も増えています。この時代のニーズに応えるため、アルペールは国内市場での小売展開を強化することを決定しました。

公式販売店舗と取扱商品

販売が開始される店舗には、アクタスの大阪空港店や福岡店、六甲店、仙台店があります。これらの店舗では、特定のプロダクトを取り扱うことが決まっており、Catifaシリーズなどの人気商品が揃っています。アクタスの公式オンラインショップでは、一部商品が取り扱われており、店舗によって取扱い状況や展示が異なるので、詳しくは各店舗に問い合わせることが推奨されます。

例えば、Catifa 46は39,600円（税込）で販売される予定です。Catifa Cartaは59,400円（税込）、最も高価格帯のCatifa 80は250,800円（税込）です。それぞれの店舗で見られる商品は異なるため、訪問を計画する際には事前に確認を行うことが重要です。

発展的な未来へのステップ

アルペールは1989年にイタリアのモナスティエール・ディ・トレヴィーゾで創業し、独自のミニマルなデザインと持続可能な思想を理念としています。「furniture for（〜のための家具）」という名前の背景には、家具が生活や未来を豊かにする重要な要素であるという信念が込められています。また、2005年には環境部門を設立し、環境に配慮したプロダクト開発に積極的に取り組んできました。アルペールは、公共空間だけでなく個人の生活空間でもその存在感を発揮し、広く多くの人々に愛されるブランドへと成長していくことでしょう。