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ブラックストーン、アイロムグループの公開買付け発表

2024年5月13日、米国の投資会社ブラックストーンが、日本のSMO大手・アイロムグループに対する公開買付けの開始を発表しました。この買付けは、アイロムグループを非公開企業にすることを目的としており、同社の創業者である森豊隆氏と正式に契約を締結したことを明らかにしています。

アイロムグループは、製薬会社や医療機関に対して臨床試験の支援サービスを提供しており、27年前に創業以来、日本のSMO市場での先駆者としての地位を確立しました。近年では再生医療分野における新製品開発やCRO事業の展開、クリニックモールの運営など多角的な事業を展開しています。

ブラックストーン・グループ・ジャパンの坂本篤彦代表取締役は、アイロムグループの経営陣との協業に期待を示し、ヘルスケア分野への深い専門知識を活かし新たな価値を創出することを目指すと述べました。また、日本では過去に大型投資を行い、いずれも成功を収めた実績があることにも触れられています。

森氏も、ブラックストーンとともに新たな成長シナリオを描き、医療機関に対する高品質な支援の提供を通じて、より早く患者に必要な医薬品を届けることへの意欲を示しました。

ブラックストーンは、ライフ・サイエンスを重要な投資テーマに位置付け、アジアにおいて多数の成功事例を生み出しています。最近では韓国の企業に対する支援や、日本のアリナミン製薬への大規模投資など、ヘルスケア分野においても多くの実績を持っています。

公開買付けは、今後の規制当局の承認を待って2024年6月中旬に開始される見込みで、公開買付け後はブラックストーンがアイロムグループの約55%の株式を所有し、森氏が45%を保持する予定です。

このニュースは、アイロムグループにとって重大な転換点となる可能性が高く、医療業界における新たな価値創造が期待されます。今後の展開に注目していきたいところです。

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