NECの新しい広告手法
2019-09-20 13:00:43
NECが国際ラグビーイベントにおける新たな広告手法を導入
NECが、9月に日本で開催される国際ラグビーイベントに向けて、新たなプロモーション手法としてGumGumのコンテクスチュアル広告を導入しました。GumGumは、独自のAI技術を用いた画像認識と自然言語解析を駆使し、文脈に基づいた広告配信を可能にするデジタルマーケティング企業です。その特徴的な「In-image/In-screen広告」は、高いターゲティング能力を持ち、多くの企業がそのメリットを享受しています。
NECは、スポーツイベントにスポンサーとして参加することで、普段はリーチできない層に自社のパブリック・セーフティ事業を知ってもらいたいと考えています。この事業は、生体認証技術やICTを利用して都市や暮らしの安全を守ることを目的としており、広告を通じてその重要性を広めることが狙いです。最初は、ラグビーをテーマにした動画コンテンツの制作を計画しましたが、一般の人々に自社事業を身近に感じてもらうことが難しいと気づきました。
GumGumを導入することで、読者がスポーツ関連の記事を読む際に関心の高い広告を展開できるようになります。記事の内容に関連付けられた広告は、読者が興味を持ちやすく、広告がストレスではなく、むしろ自ら情報を求める存在になる可能性があります。AIによるコンテンツ解析能力とマッチング精度の高さが、GumGumの強みです。
実際の施策結果を見てみると、GumGumによる広告は驚異的なクリック率(CTR)を記録し、一般的なバナー広告が0.01%に対し、今回の施策ではなんと0.85%を達成しました。この高いCTRは、記事内容との関連性が非常に高く、読者の興味に即した広告クリエイティブが要因と考えられます。ブランドリフト調査では、NECへの認知度や好意度が大幅に向上し、特に好意度の向上はこれまでなかった新たな成果として評価されています。
さらに、GumGumの導入により、広告で強く訴求されていない生体認証やネットワーク技術に対する知識も向上したことが確認されました。広告接触後に、NECの技術とスポーツに対する取り組みを結び付けて理解を深めた証拠です。NECは、今後もこの経験を活かし、さらなるプロモーション活動やキャンペーンにGumGumを活用していく予定です。
パブリック・セーフティ事業は、安全なイベント運営を目指す中で、NECの顔認証技術や入場管理システムを用意し、2020年以降も継続的な取り組みが求められています。GumGumの技術を使用することで、より効果的な情報発信ができ、多くの人々にNECの取り組みを知ってもらうことが期待されます。
最後に、GumGum自体はカリフォルニアを本拠地とするAI企業で、2008年に設立されて以来、さまざまなエンタープライズ向けマーケティングソリューションを展開してきました。日本市場においても2017年からサービスの提供を開始し、多くの企業にその技術をもたらしています。NECとの協業により、GumGumは日本市場でのさらなる成長を目指しています。
会社情報
- 会社名
-
GumGum Japan株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町一丁目6番1号大手町ビル3階
- 電話番号
-
050-1745-0198