エッシャーさんの寄贈
2025-06-02 17:36:13

坂井市の三国港突堤に関する貴重な図面を寄贈したエッシャーさんの熱い想い

福井県坂井市、三国町に位置する三国港突堤は、重要文化財としての価値が高いスポットです。1789年に設計されたこの突堤は、オランダの技術者G・A・エッシャーによって、明治時代に建設されました。そして、2023年5月30日、エッシャーのひ孫、ヨリス・エッシャーさんが、この文化財に関する貴重な図面を寄贈しました。

今回寄贈された図面は全6点で、その中にはエッシャーの直筆による設計図や計画書も含まれています。ヨリスさんは、坂井市の池田坂井市長にこれらの図面を解説しながら、「三国で培われた技術をこの地に還元できたことを嬉しく思う」と語りました。この寄贈は、二年ぶりの訪問の際に行われたもので、彼は「この貴重な文化遺産が子どもたちの学びに役立つことを期待している」と述べました。

図面の中には、明治初期に建設された九頭龍川河口の俯瞰図や、船で運搬された石の積み下ろしを描いた指示書、突堤の基礎部分を示した図などが含まれています。特に、約500メートルにわたる突堤の構造を詳細に示した断面図は、その価値を物語っています。また、図面には日本語やオランダ語、英語などが交錯した指示文が含まれており、「Kusuriu Gawa(九頭竜川)」や「Mikuni(三国)」などの文字が見受けられました。

寄贈式では、池田市長や博物館の笠松館長らと共に、ヨリスさんが図面を広げて解説を行い、その重要性を再確認しました。市長は「この貴重な史料が、市民に広く知られるべきだ」と熱心に語り、ヨリスさんの寄贈に感謝の意を表しました。

ヨリスさんは自身が継承してきた図面について、「祖父や父から大切に受け継いできたものであり、日本では文化財の一部として再評価されるべきだ」と語り、訪れた人々にもその価値を伝えたいと考えています。

これらの図面は、坂井市の龍翔博物館で、今秋に開催予定の特別展「文明開化の華〜龍翔小学校とエッセル堤〜」で展示される予定です。この展示により、多くの来館者が三国港突堤の歴史やエッシャーの技術を学ぶ機会が生まれるでしょう。文化を継承し、次世代へとつなげる努力が続いていくことが期待されています。福井県坂井市、三国町の誇りであるこの文化財の価値を再認識する場となることでしょう。


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福井県坂井市坂井町下新庄1-1
電話番号
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