2026年卒学生のプレエントリー状況
株式会社学情は、2026年の卒業を控える大学生と大学院生を対象にした就職活動に関するインターネット調査を実施しました。この調査では、プレエントリー社数や選考参加社数に焦点を当てたデータが明らかになり、近年の就職活動のトレンドが浮き彫りになっています。
プレエントリー社数の現状
アンケートの結果を見てみると、最も多かった回答は「6~10社」で、17.1%の学生がこの選択肢を選びました。それに続くのは「11~20社」が16.4%、「21~30社」が14.5%で、「51社以上」に応募した学生は12.7%にも達しました。今年の調査データと前年のデータを比較すると、特に目を引くのは「21社以上」にプレエントリーした学生の割合が46.1%に達していることです。これは前年の41.9%からの顕著な増加で、今後の就職活動がより多様化していく兆しを示しています。
なぜプレエントリー社数が増加したのか
近年の就職市場は売り手市場の状況が続いており、多くの学生が約30社程度に絞り込む傾向にありましたが、今年はその流れに変化が見られます。調査によると、62.5%の学生は「プレエントリー社数は十分だった」と考えており、就職活動に対する満足度が高いことを示しています。このことからも、企業へのアプローチの幅が広がったことが伺えます。
選考参加社数の動向
次に、選考参加社数に目を向けてみましょう。注目すべきは「11~20社」に参加した学生の割合が25.1%と、4人に1人に当たることです。こちらも前年より増加傾向にあり「11社以上」に参加した学生は44.6%に達し、全体的に選考参加社数も増加傾向にあることが分かりました。これまでの傾向から見ると、学生がより多くの選考に参加するようになっていると言えるでしょう。
選考参加社数についての学生の感想
選考参加社数に関して「十分だった思う」と答えた学生は59.3%に達しましたが、一方で「少なかったと思う」と感じている学生も19.6%にのぼり、5人に1人が選考参加社数について不満を持っていることも判明しました。
調査の背景と重要性
今回の調査は、就職市場における変化を捉えるために、特に重要なデータと言えるでしょう。2026卒業予定の学生を対象に、これまでもプレエントリーや選考参加の傾向を見てきましたが、今回の結果からは、企業と学生の関係性が変化しつつあることが伺えます。今後の就職活動では、選考に焦点を当てた質の高いアプローチが、学生たちに求められるかもしれません。
結論
2026年卒業予定の学生たちのプレエントリーと選考参加の状況は、従来の手法にとらわれない、柔軟で多様な働き方を求める流れを反映していると言えます。今後はこのトレンドがどのように定着していくのか、業界全体で注視する必要があるでしょう。