2024年濱口梧陵国際賞の受賞者が決定、日本・インド・イギリスから選出
2024年の濱口梧陵国際賞の受賞者が発表されました。この賞は、津波や高潮に対する防災・減災において顕著な功績を挙げた国内外の個人や団体を表彰するもので、2016年に設立されました。受賞者には日本の高山知司博士、インドのVallam Sundar博士、そしてイギリスの団体The MAKEWAVES Tsunami Collaborationが選ばれました。授賞式及び記念講演会は、2024年10月30日(水)16時20分から東京都千代田区の海運クラブで開催されます。この賞は、東日本大震災を教訓にし、特に津波防災の重要性を啓発するために設けられました。1954年に生まれた濱口梧陵氏は、1854年の大地震の際に村人を避難させた実業家・社会事業家で、その功績が現代の防災活動にも色濃く反映されています。この賞の設立趣旨は、世界津波の日である11月5日の意義を広め、防災技術の向上に寄与することです。受賞者たちはそれぞれの国と地域で防災技術の啓発に尽力してきました。高山博士は京都大学名誉教授として、数多くの研究と教育を通じて防災技術を進化させました。Vallam博士はインド工科大学マドラス校の名誉教授で、津波に関する研究と政策提言を行っています。The MAKEWAVES Tsunami Collaborationは、技術的な知見を共有し、国際的な防災ネットワークの構築に貢献しています。授賞式では、2024年濱口梧陵国際作文コンテストの入賞作品も発表されます。このコンテストは学校や地域での防災に対する意識の向上を図る重要な施策の一環です。多くの団体と個人の参加が見込まれており、授賞式は関心を集めるでしょう。受賞者の努力と功績がさらに光を浴びる瞬間となることは間違いありません。防災は国境を越えた大切な課題であり、今回の受賞者たちがその一助となることを期待します。