電通グループ、LGBTQ+支援で2度目の「レインボー」認定を獲得

電通グループ、LGBTQ+支援の新たなステージへ

電通グループは2023年10月、一般社団法人work with Prideが策定した職場におけるLGBTQ+などの性的マイノリティへの取り組み評価指標「PRIDE指標2025」において、最高評価の「ゴールド」を4年連続で受賞したと発表しました。これに加え、電通グループは「レインボー」認定も獲得しており、これは自社の枠を超え、他の企業や団体と連携してLGBTQ+の人々が自らの個性を最大限に発揮できる社会作りにコミットしている証です。

「レインボー」認定の背景

「レインボー」認定は、LGBTQ+の人々が自分らしく働ける環境を整えることを目的とし、企業が中長期的にその実現に向けて取り組む姿勢を評価するものです。電通グループは単独での努力に留まらず、協働の精神を大切にし、他の企業と力を合わせて成果を共有していく姿勢を見せています。今回は第2回目の認定ということもあり、その取り組みが着実に成果を上げていることが伺えます。

さらに、電通グループのブランドである「dentsu Japan」でも、9社が「ゴールド」認定を、2社が「シルバー」認定を受けるなど、全体的にLGBTQ+支援に対する高い意識が根付いていることが示されました。

多様性と包摂の重要性

dentsu Japanは、「2030価値創造戦略」における4つの重要課題の一つとして「PEOPLE&CULTURE」を掲げています。これは、あらゆるバックグラウンドを持つ従業員が安心して自らの能力を発揮できる職場を整える取り組みです。特に性的指向や性自認に関しては、従業員が自己表現できる環境を整備し、多様な価値観を受け入れる文化を育むことが急務とされています。

具体的には、人種や宗教、国籍、性別、年齢、障害の有無にかかわらず、すべての従業員が平等にチャンスを持てるよう、様々な施策を推進しています。これにより組織としての能力が向上し、複雑化する社会課題に対し新しい価値を提供することが期待されています。

教育と啓発活動

電通グループでは、全従業員を対象にした研修や啓発活動も進めており、LGBTQ+に関する意識を高めるためのプログラムを用意しています。具体的には、特化した内容を持つ研修を実施し、相談窓口の設置を行い、従業員が自由に意見を述べる環境を提供しています。これにより、個人の能力を活かすだけでなく、企業全体の理解が深まり、従業員のメンタルヘルスの向上にも寄与しています。

未来への展望

今後もdentsu Japanは、DEI（ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン）に関する取り組みを強化し、LGBTQ+フレンドリーな環境を実現するための様々な施策を推進していく意向です。dentsu Japanの取り組みは、社内外に広がりを持つものとして評価され、更なる社会的理解を促進することに貢献していくでしょう。これらの取り組みは単に企業のCSR活動にとどまらず、まさに社会全体への影響を与える重要な要素となっています。

電通グループの確固たる姿勢は、企業におけるダイバーシティの必要性を示す良い例であり、今後どのようにこの流れが進展していくのか、我々は注目していく必要があるでしょう。