SBIアセットマネジメントが新しいファンドを発表
2024年8月16日、SBIアセットマネジメント株式会社は新たに「SBI-Manリキッド・トレンド・ファンド」を設定し、8月1日より株式会社SBI証券での募集取扱いが始まりました。この新しいファンドは、2023年7月に発表されたSBIホールディングスとイギリスのオルタナティブ運用会社であるマン・グループとの合弁企業「SBI-Manアセットマネジメント」提供の商品に先駆ける形で登場します。
投資先ファンドの特徴
このファンドは、マン・グループのAHL Partners LLPが運用する「Man AHL Trend Core Class A(JPY)(Unhedged)」というアイルランド籍の投資法人を通じ、株式、債券、為替、コモディティなどが含まれる26の先物等に実質的に投資を行います。特に、株式や債券市場の大きな下落時でも利益を上げることができる運用戦略が特徴です。
投資環境の変化への対応
昨今の経済環境は不確実性に満ちており、多くの投資家は伝統的な運用手法に代わる新たな投資手法を求めています。この背景の下、SBI-Manリキッド・トレンド・ファンドは、金融市場の上下に関わらず収益を目指すことが可能なオルタナティブ戦略を提供します。この戦略は「クライシス・アルファ」として、市場の大幅下落時でも収益獲得の可能性を追求しています。
さらに、このファンドは実質的な信託報酬が年率0.998%(税込)と非常に低コストで、本格的なオルタナティブ商品を提供します。ある意味で、個人投資家の投資ポートフォリオを効率化し、資産形成への寄与が期待されています。
投資のしやすさと将来展望
このファンドは、日次で設定・解約を受け付けており、流動性も考慮されています。これにより、短期的な需要にも応えやすくなっており、個人投資家にとって非常に魅力的です。
「オルタナティブ投資の民主化」を掲げるこの新ファンドは、従来の資産とは異なる運用の可能性を広げ、世界中の投資家に新たな選択肢を提供することを目指しています。
マン・グループのメッセージ
マン・グループのCEO、ロビン・グリュー氏は、今回のファンド提供に対する感謝の意を表明し、日本の投資家に向けた魅力的な投資機会を提供していく決意を示しました。彼は「我々は長い運用経験と先進的な研究を背景に、今後も日本の投資家に新たな投資機会を届けていきます」と語りました。
このように新たなファンド「SBI-Manリキッド・トレンド・ファンド」は、個人投資家にとって、明るい将来を見据えた新しい可能性を示唆しています。オルタナティブ投資が広がる中、投資家自身も変化に適応し、資産形成を進めるための重要な選択肢となるでしょう。