ビッグローブ、Salesforce Communications Cloudを導入
ビッグローブ株式会社は、販売管理システムの全面的な革新を目指して、Salesforceが提供するCommunications Cloudを導入することを発表しました。本導入は国内企業における初の試みであり、今後のビジネスに与える影響は計り知れません。
背景と課題
35年間にわたって使用されてきたビッグローブの販売管理システムは、複雑化と老朽化が進んでいました。これにより、業務の柔軟性や拡張性が不足し、常に変化するビジネスニーズに迅速に対応することが難しくなっています。そこで、ビッグローブはシステムの根本的な見直しを行い、データを一元管理する必要が生じました。
SalesforceのCommunications Cloudは、通信業界向けの標準化されたデータモデルを提供しており、市場の変化に瞬時に対応可能です。そのため、ビッグローブはこのシステムに着目しました。さらに、既存のSalesforce製品との連携により、業務効率を高めることが期待されています。
導入の利点と期待される効果
Salesforce Communications Cloudを導入することで、ビッグローブは効率的に商品企画からサービス提供までの時間を短縮できる見込みです。具体的には、以下のような効果が期待されています。
- - 顧客応対の迅速化:商品情報と契約情報が統合されることで、顧客への対応が迅速に行えるようになります。
- - サービス提供の向上:統合されたシステムにより、特典やオプション商品の提案がスムーズになります。
- - 基盤の拡張性:Salesforceの各種サービスと連携することで、顧客体験をさらに向上できる新しい機能を導入することが可能です。
プロジェクトの進行
導入プロジェクトでは、Salesforce Professional Serviceの支援を受けながら、複雑な要件に対する解決策を形成しました。また、京セラコミュニケーションシステムがシステム構築を担当し、将来的な拡張や保守を見据えた設計が行われました。
目指す未来
ビッグローブとしては、2026年度までにサービス提供にかかる時間を50%削減し、保守運用費用も同様に削減することを目指しています。これにより、顧客へのサービスを新たな次元へと引き上げることが期待されます。ビッグローブの社長である山田靖久氏は、「Salesforceの導入によって、様々なビジネス成果を実現することができる」とコメントしています。
一方で、Salesforceの代表者もこの導入に対して高く評価しており、日本の通信業界全体の成長に寄与することを約束しています。今後のビッグローブの進化に注目が集まります。