アセンテックの新基盤
2025-12-12 11:31:20

アセンテックがAIエッジ・サーバの開発を発表、バーチャルヒューマンに特化した新基盤

アセンテックが新たなAI事業へ進出



東京都千代田区に本社を構えるアセンテック株式会社は、AI事業への本格的な参入を発表しました。代表取締役社長の松浦 崇氏のリーダーシップのもと、同社は、バーチャルヒューマンに特化した「AIエッジ・サーバ」の開発を進める意向を表明しています。この新しい基盤は、リモートPCアレイ・アーキテクチャを基に、既存のクラウドサービスに内在するさまざまな問題を解決することを目指しています。

近年の生成AI利用拡大とその課題



近年、生成AIの利用は急速に拡大しています。しかし、クラウド上での実行にはいくつかの大きな課題が存在します。具体的には、次の三点です:

1. 個人情報や機密情報に対するセキュリティリスク
クラウドにデータを保存することは、情報漏洩のリスクを伴います。
2. インターネット経由による応答遅延
リアルタイムな応答を必要とする環境では、遅延が懸念となります。
3. 従量課金制による利用コストの増加
使用量が増えると、コストも跳ね上がるため、予算管理が難しくなります。

アセンテックはこれらの課題に直面し、その解決策として自社開発の「AIエッジ・サーバ」に取り組むことを選びました。

AIエッジ・サーバの特長



「AIエッジ・サーバ」は、リモートPCアレイを基盤とし、オンプレミスでの生成AIの利用を可能にすることで、セキュリティを強化しつつ、コストも抑えることができます。これにより、クローズドネットワーク内での運用が可能となり、情報漏洩リスクが低減するのです。また、ネットワークから切り離された環境での高速な応答を提供します。

このサーバは、2U筐体内に4~5台のNVIDIA製GPUを搭載し、LLM/RAG用サーバと複数のボット用サーバを一つの筐体に収めることで、バーチャルヒューマンに最適なプラットフォームを提供します。

製品のローンチと今後の展望



アセンテックはこの新しい「AIエッジ・サーバ」を2026年の4月から5月にかけて正式に発表し、販売を開始する予定です。これにより、同社はリモートPCアレイで培った技術を活かし、より安全で効率的なAI基盤を顧客に提供します。顧客のニーズに応じた最適なAIエッジ・ソリューションの開発にも力を入れ、AI事業への新たな参入を果たすことを目指しています。

アセンテック株式会社の企業理念



アセンテックは、「簡単、迅速、安全に!」という企業理念を掲げています。これは、顧客のビジネススタイルの変革を支援することを目的としています。仮想デスクトップに関連する製品の開発、販売、コンサルティングサービスの提供を主な業務としているほか、サイバーセキュリティ対策やクラウドサービスにも力を入れています。

さらに、同社はESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを強化し、持続可能な社会の実現にも貢献し続ける姿勢を示しています。アセンテックの次なる展開に、ぜひご注目ください。

会社情報

会社名
アセンテック株式会社
住所
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。