新しい歯科麻酔剤承認
2024-10-28 11:30:49

岡山大学が新たな歯科用局所麻酔剤を国内で承認し治療の選択肢が拡大

岡山大学、新しい歯科用局所麻酔剤の承認を取得



岡山大学が、海外で広く利用されていた歯科用局所麻酔剤「セプトカイン配合注カートリッジ」の国内薬事承認を取得したことを発表しました。この承認は、2024年9月24日に厚生労働省より通知されたもので、医療分野での新たな治療選択肢を提供することを目的としています。これにより、日本国内での局所麻酔の活用が一段と進むことが期待されています。

国内治験の主導



岡山大学は、医師主導の形で局所麻酔剤の治験を第1相から第3相まで全て担い、この過程で宮脇卓也教授が主導的な役割を果たしました。医薬品の承認は通常、厳格な段階を経て行われますが、これだけのプロセスをアカデミアが主導することは稀です。2016年10月に第1相の治験が開始されてから約8年の歳月を経て、ついに承認を得ることに成功しました。

国内では、現行のリドカイン製剤が主に使用されていますが、世界に目を向けると、アルチカイン製剤は非常に普及しています。新たにこの薬剤が承認されることで、国内での歯科治療の選択肢が広がり、海外での治療経験も活用しやすくなります。

治療満足度の向上



新しい麻酔剤の導入は、歯科医療の現場において患者の治療に対する満足度を向上させる重要な要素となるでしょう。宮脇教授は、「新型コロナウイルスによるパンデミックの最中でも、各病院の訪問制限がある中で治験を無事に終えられたのは、新たな治療選択肢への希望が強く共有されていたからだと思います」と述べています。

支援の背景



本研究開発は、株式会社ジーシー昭和薬品からの支援を受けて実施されました。これは、地域連携の重要性を示す一例であり、今後も新しい医療技術が地域から生まれる期待が高まります。製造販売承認を受けた「セプトカイン配合注カートリッジ」は、今後の歯科医療のスタンダードとして広く受け入れられることが求められています。

まとめ



この新しい局所麻酔剤の導入は、患者一人ひとりの治療体験の改善に寄与するだけでなく、さらなる研究開発への道を切り開く可能性も秘めています。岡山大学の取り組みは、地域医療の発展にも大きく寄与することでしょう。今後の展開から目が離せません。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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