日本金属株式会社の新たな業務提携
日本金属株式会社(本社:東京都港区、証券コード:5491)は、三機工業株式会社(本社:東京都中央区、証券コード:1961)との業務委託契約を締結したことを発表しました。この契約により、散気装置の製造業務を三機工業から受託することになります。製造は、日本金属の福島工場(福島県白河市)で行われます。
散気装置「エアロウイングⅡ」
今回の契約に基づく散気装置は、超微細気泡散気装置「エアロウイングⅡ」です。この装置は、酸素移動効率の向上に寄与する省エネルギー型で、今までに多くの下水処理場に導入されています。三機工業にとっても、重要な戦略商品の一つとされています。
日本金属には、これまでこの装置の据え付け架台レール用のステンレス・フォーミング製品が採用されており、今回の業務提携によりさらなる協業関係を築くことになります。
フォーミング製品の特性
日本金属のフォーミング製品は、薄い帯状の金属を複数のロールで成型するプロセスを経て、最終製品形状に仕上げられます。60年以上の経験を持つ日本金属は、素材選定から成型設計・加工までを一貫して行い、顧客のニーズに応えています。
第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」
この業務提携は、日本金属の第11次経営計画『NIPPON KINZOKU 2030』のビジョンにも合致しています。この計画では「人と地球にやさしい新たな価値を共創する」との理念のもと、様々な素材を駆使した製品開発が進められています。同社は、「Near Net Shape」や「Near Net Performance」というキーワードのもと、顧客の要求に応える製品の提供を目指しています。
特にこの新たな提携によって、プロセスの効率化や製品性能の向上が期待されています。今後、多様なニーズに応える新技術や新製品の開発にも注力し、事業の構造改革に挑戦していく考えです。
今後の展望
この業務提携により、両社は互いの強みを生かし、顧客満足の向上を図ると共に、新たな市場展開にも対応していくことが期待されています。今後も日本金属及び三機工業の動向に注視し、市場での既存商品及び新技術に寄与していく姿勢を見せています。
詳細は三機工業の公式ホームページをご覧ください。