第24回日本鉄道賞の受賞者が決定
令和7年9月12日、国土交通省は第24回「日本鉄道賞」の受賞者を発表しました。この賞は、鉄道に関する優れた取り組みを表彰し、国民の鉄道への理解と関心を深めることを目的としています。
受賞者一覧
日本鉄道大賞
受賞作:『KOBE KAWARU ACTION 駅から神戸をよくしよう』
神戸市交通局は、地域貢献を目指して、駅を起点とした新たな取り組みを実施。市民とのつながりを深めるプロジェクトが評価されました。
特別賞
受賞作:『無線式列車制御システム(CBTCシステム)の導入』
日本初の試みとして、地下鉄の運行の安全性と効率を大幅に向上させた功績が評価されました。
受賞作:『チケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」の開発』
利便性を高めるためのアプリ開発が、特に注目を集めました。
受賞作:『震災から立ち上がる復興への取り組み』
地域の復興を支えるための努力が、地域住民の心をつかみました。
受賞作:『現地消費型ふるさと納税を活用した地方鉄道・沿線自治体支援の取り組み』
地方活性化と地域鉄道支援の新たな形を確立した点が評価されました。
選考過程
受賞者は、日本鉄道賞表彰選考委員会による厳正な選考プロセスを経て決定されました。今年度は32件の応募から11件がヒアリング対象として選ばれ、その中からさらに具体的な評価と議論を行い、最終的な受賞者が決定されたとのことです。
委員会メンバー
選考委員会のメンバーは、大学教授や鉄道関連団体の専門家など、さまざまな分野の著名な方々が参加しています。たとえば、委員長には東京大学大学院の教授が名を連ね、他にも交通環境整備ネットワークの審議役や、日本将棋連盟の棋士など、多様な視点が生かされています。
まとめ
このように、第24回「日本鉄道賞」は、ただの賞ではなく、日本の鉄道の更なる発展に向けた重要な指針ともなっています。受賞者の取り組みは、地域社会への貢献や技術革新、そして持続可能な交通手段の実現に寄与しています。これからの鉄道業界の発展に期待が高まります。