大規模災害に備えるための新たな連携
2023年10月6日、神田外語学院と警視庁万世橋警察署は大規模災害発生時に向けた語学支援ボランティアの育成に関する協定を締結しました。この協定は、訪日外国人や外国人住民に対する支援の質を向上させ、地域社会全体の災害対応力を強化することを目指します。
協定の背景と目的
この協定の発端は、2025年2月に万世橋警察署が実施した帰宅困難者対策の訓練に神田外語学院の学生が参加したことに遡ります。その際、災害時における多言語支援の重要性が浮き彫りになり、今回の連携が実現しました。
協定の主な内容としては、地理案内や災害関連情報の伝達、負傷者の付き添い支援、避難所での支援活動が含まれています。これにより、語学支援ボランティアが防災訓練やコミュニティイベントに参加し、地域の防災力をさらに高めることが期待されています。
神田外語学院の役割
神田外語学院は、専門的な語学教育を行い、国際的に活躍できる人材の育成を目指しています。特にビジネスコミュニケーション科では、全学生がインターンシップを通じて実践的なスキルを身につけています。この学びの延長として、今回の協定での災害時における多言語支援は新たな学びの場となります。
今年度も多くの企業や自治体と連携し、様々なインターンシッププログラムを展開しています。
- - avatarin株式会社では、アバターロボットを用いた遠隔案内業務のインターンシップを実施。
- - 風カルチャークラブ株式会社と連携し、英語観光ガイドとともに東京サイクリングツアーを行う研修プログラムが進行中。
- - 千代田区観光協会との提携により、「皇居千鳥ヶ淵灯ろう流し」において多言語サポートのインターンシップも予定されています。
これらの経験が学生にとっては貴重な実践の場となり、地域社会においても役立つ人材を育成することにつながっています。
期待される効果
神田外語学院は万世橋警察署管轄区域内で唯一の語学専門学校であり、地域に実質的な影響を与える存在です。本協定により、語学支援ボランティアの活動範囲が広がり、より強固で持続可能な災害支援ネットワークの構築を目指します。定期的な防災訓練や地域イベントを通じて、学生は実践的なスキルを磨くと共に、地域の一員として成長していくでしょう。
記者の視点
このような取り組みは、国際化が進む現代において非常に重要です。訪日外国人の増加に伴い、災害時における多言語対応が求められています。神田外語学院と警視庁の連携が他の地域にも広がり、全国規模での災害対応力の向上につながることを願っています。地域に根ざした教育と支援が、今後の災害時において重要な役割を果たすことになるでしょう。
この協定締結は、地域社会にとっても大きな意義があり、多言語対応のネットワークを通じて新たな可能性が広がっていくことでしょう。