富山・高岡で再生する旧共立銀行、地域をつなぐ新たな宿泊施設へ

旧高岡共立銀行が変わる

2023年、富山県高岡市において株式会社温故知新が主導する新しいプロジェクトが発表されました。旧高岡共立銀行が地域活性化の中心となる体験型ホテルとして再生される計画です。この歴史的建物は、大正時代に建設された洋風建築であり、高岡市の重要な産業遺産。地区文化の象徴として、今後の観光拠点へと進化を遂げます。

高岡市の取り組み

高岡市は2022年に「旧高岡共立銀行保存活用計画」を策定。文化財としての価値を維持しつつ、利活用を図ることを目的として、2024年には公募型プロポーザルを実施。これを受けて、2025年に市有財産売買契約が締結され、本格的なプロジェクトが始動しました。

新プロジェクトでは、温故知新が宿泊施設の企画・運営を担当し、1階にはレストラン、2～3階には宿泊施設が設けられる予定。さらに、隣接地には追加の宿泊施設も設計されています。これにより訪れた人々は、高岡の文化を存分に体験できるでしょう。

高岡らしさを体感する施設

地域特有の「高岡らしさ」を表現するために、地元の伝統工芸や食文化が重要な役割を果たします。ホテル内には職人との出会いや体験を促進するための展示スペースが設置され、訪問者は地元食材を使った料理を楽しむことができるレストランも開かれます。このような多角的な体験を通じて、観光地としての高岡市全体が活性化されることを目指しています。

シェアモビリティの導入

また、滞在中の移動を便利にするため、シェアモビリティが導入されることで、観光客がより自由に高岡市内を周遊できるようになります。これにより、旧高岡共立銀行を起点として市全体の魅力が発信され、訪れる人々にとってより意義ある体験となるでしょう。

プロジェクトの進行予定

・計画地：富山県高岡市守山町および一番町初等地域。
・敷地面積：旧銀行の建物を含む総面積は約1060㎡。
・開業予定：2028年、ただし今後の状況により変更の可能性があります。

このプロジェクトは、温故知新にとっても新たな取り組みであり、地域資源を活用した新しい宿泊体験の提供を通じて、訪れる人々に感動を与えることを目指しています。高岡市を訪れる際には、ぜひこの新しい体験型ホテルに注目してみてはいかがでしょうか。地域の魅力が凝縮された場所で、心温まる滞在を楽しめることでしょう。