コクヨ主催!日本サウナ学会総会2024東京レポート:オフィスサウナが働き方改革の鍵?
2024年11月10日、コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」にて開催された「日本サウナ学会総会 2024 東京」。
本イベントは、日本サウナ学会が主催し、コクヨが全面協力した大規模なサウナに関する学会です。
サウナブームとコクヨの取り組み
近年、サウナブームが拡大する中、コクヨは2021年に策定した長期ビジョン「CCC2030」に基づき、サウナを起点とした新ライフスタイルブランド「SAUNA BU(サウナブ)」を立ち上げました。
本総会は、この「SAUNA BU」戦略の一環として、コクヨのオフィス「THE CAMPUS」で開催されたのです。
総会の様子:多様な視点からのサウナ論
総会では、学会活動報告や研究奨励賞の発表、記念講演に加え、「サウナと睡眠の科学」「オフィスとサウナの融合」「救急とサウナ」「女性とサウナ」といった4つの基調パネルセッションが開催されました。
特に注目を集めたのは「オフィスとサウナの融合」セッションです。
株式会社タマディック代表取締役社長の森實敏彦氏、SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd. 代表取締役の谷尻誠氏をパネリストに迎え、モデレーターはコクヨサウナ部部長の川田直樹氏(通称:カワちゃん)が務めました。
オフィスサウナ導入のメリット:健康増進から企業ブランディングまで
森實氏は、自身もサウナ愛好家で、自宅だけでなく会社にもサウナを導入した経験を踏まえ、社員の健康増進や、取引先とのコミュニケーション活性化に繋がったと語りました。
川田氏は、コクヨのオフィスにも来客が多く、サウナを通して顧客との関係強化や企業ブランディングに繋がっていると共感を示しました。
谷尻氏は、建築家の視点からオフィスサウナの設計や導入について解説。
「良き生活者が良きデザイナー」という信念から、社員の健康的な働き方を推進する目的で、自身の事務所にもサウナを導入したと説明しました。
さらに、企業がオフィスサウナをPRすることは、企業理念を示す有効な手段となり、採用活動にも好影響を与えると指摘しました。
公共空間へのサウナ導入の可能性:新たな展望
セッションでは、病院や区役所などの公共施設へのサウナ導入の可能性も議論されました。
森實氏は、待ち時間をサウナ時間にすることで、より快適な体験を提供できると提案。
谷尻氏は、公共空間におけるサウナは、街そのものの魅力を高めるための要素の一つであり、「体験」の創造が重要だと述べました。
コクヨサウナ部:社員170名超の熱気
2016年に発足したコクヨサウナ部は、現在では170名を超える大規模な組織へと成長。
サウナを通じた社員間の交流を深めるだけでなく、外部との連携も積極的に行っています。
まとめ:サウナの可能性は無限大
本総会は、サウナが単なるリフレッシュ手段を超え、健康増進、働き方改革、企業ブランディング、さらには地域活性化にまで貢献できる可能性を示唆しました。
コクヨの積極的な取り組みと、多様な専門家の知見が交差した本イベントは、今後のサウナ業界の動向を占う上で重要な一歩となるでしょう。