ターキッシュエアラインズ、新しい航空資金調達モデルを導入

ターキッシュエアラインズが新たな航空資金調達モデルを導入

ターキッシュエアラインズは、先日東京で行われた調印式において新しい航空融資保険商品であるSOMPO AXIS航空融資保険（SAAFI）を初採用したことが明らかになりました。この契約は、先月発表された同保険商品の発売後、初めての正式な取り組みであり、航空融資保険分野における重要なステップと位置づけられています。航空業界における資金調達の新しい形として注目されています。

SAAFIとは何か？

SAAFIは、航空ファイナンスにおける潜在的な支払不履行から融資者を保護するために設計された保険プログラムです。ターキッシュエアラインズのような航空会社が利用することで、資金調達コストを削減し、財務の柔軟性を高めることが可能となります。特に、今回の契約においては、JPリースからのエクイティ提供と三井住友銀行(SMBC)による融資により、A350-900型機とA321-271NX型機の2機が2026年に納入される予定です。

重要なビジネスパートナーシップ

この取り組みが具体化した背景には、ターキッシュエアラインズ、SOMPO、AXIS、そしてSMBCやJPリースとの長期的なパートナーシップが欠かせません。ターキッシュエアラインズの最高財務責任者（CFO）であるムラット・シェケル氏は、このプロジェクトが成長と機材更新戦略を支える重要な要素であると強調しました。また、業界内でのリーダーシップの強化にも寄与することが期待されています。

専門家の意見

SOMPOの金融・ポリティカルリスク・アンダーライターであるTim Gaul氏は、ターキッシュエアラインズがSAAFI商品の初の顧客となることに誇りを持っていると述べ、過去8年間にわたる120機以上の航空機ファイナンスの実績を背景に、この取り組みが航空資金調達市場に与えるインパクトに期待を寄せています。同様に、AXISのシニア・アンダーライターであるRichard Jelf氏も、SAAFIを通じて新たな顧客との提携が可能となることを歓迎しています。