AgICの家庭用プリンター電子回路作成キット
最近、3Dプリンターの登場により、モノ作りが身近になりました。Makerムーブメントと呼ばれる新たな創造的な流れの中で、今、新たな革新が進行中です。これは、東京大学発のベンチャー企業AgICが提供する、家庭用プリンターで電子回路を制作できるキットです。このキットを使えば、従来は専門の業者に依頼していたプリント基板の製造を、自宅のプリンターで手軽に行えるようになります。
従来の常識を覆す技術
通常、電子回路のプロトタイプを作成するには、多くの時間とコストがかかります。しかし、AgICの技術を利用すれば、少ない設備でアイデアを素早く実現することが可能です。家にあるプリンターを使い、導電性のテープや接着剤を使った電子工作が可能になるため、専門的な知識がなくても製作を楽しむことができます。例えば、小さなお子様でも、折り紙のような感覚で電子回路を制作し、創造力を育むことができます。教育的な視点からも、このキットは非常に有用です。
Kickstartから事前予約開始
AgICは、電子回路の制作キットをKickstarterにて3月3日から事前予約を開始しました。製品は8月に出荷予定で、目標金額は3万USドルです。キットには、銀ナノインク、専用印刷用紙、LED、スイッチなどが含まれているため、すぐに作業に取り掛かれます。
予約できる製品内容
Kickstarterでは、以下の3種類の製品が予約可能です。
1.
USB名刺: LEDが光る名刺サイズのカード。通常12ドルの名刺を29ドルでオーダーメイドが可能。
2.
導電性ペン: 描くだけで回路が作れるペンと専用用紙のセット。筆ペン式が19ドル、マーカー式が29ドル。
3.
回路プリントキット: 家庭用プリンターで回路印刷ができるキット。299ドルのDIYセットや、599ドルの調整済み回路プリンターが用意されています。
サウス・バイ・サウスウェストでのデモ展示
また、AgICは2014年3月9日から12日にアメリカ・テキサス州オースティンで開催される「サウス・バイ・サウスウェスト2014」に出展します。この祭典でも新技術を体験できる絶好の機会です。
AgICについて
AgIC株式会社は、東京大学の川原圭博准教授の研究成果を基にした技術を事業化した企業で、2014年に設立されました。既に多くの東大発ベンチャーを支援しているTomyKが起業をサポートしています。AgICの製品は、これからのモノづくりの未来を変える可能性を秘めており、幅広いユーザー層に楽しさと学びを提供します。
公式サイトやKickstarterでの情報もぜひチェックしてみてください。
問い合わせ先:
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