デジタルデータソリューションとAPRIOの提携
デジタルデータソリューション株式会社が、英国のサイバーセキュリティ企業APRIO TECHNOLOGIESと業務提携を結び、2025年3月4日から日本市場向けに「Cyber Insight Portal」を提供することを発表しました。この業務提携は、日々深刻化するサイバーリスクに対応するための一環として位置づけられています。
双方の会社は、サイバーリスクの可視化と管理を強化するために手を組み、日本企業が抱えるサイバーセキュリティ課題を解決するための新たなツールを提供することで、さらなる事業の発展を目指します。
サイバーリスク・デューデリジェンスの重要性
日本では、サイバーセキュリティに対する関心が高まりつつある一方で、企業が事業継続に影響を及ぼすサイバーリスクを事前に評価し、予防策を講じることの重要性はまだ十分には浸透していません。特に、サプライチェーンを標的とした攻撃の増加が目を引いており、これにより企業は自社だけでなく、取引先を含むサイバーリスクの管理が経営課題となっています。
APRIO TECHNOLOGIESが提供する「Cyber Insight Portal」は、企業が直面するサイバーリスクを可視化し、潜在的なリスクを事前に把握するために設計されています。専門的な知識がなくても、直感的に理解できるインターフェースで表示されるため、経営層は自社や取引先のリスク状況を容易に把握できます。
日本市場への導入目的とは?
日本市場では、特に金融機関を中心とした重要インフラ企業がこのツールを活用することが想定されています。サイバーリスクを適切に管理することが、組織全体のレジリエンスや事業運営において不可欠な要素になりつつある中で、この業務提携は時宜を得たものと言えるでしょう。
提供開始予定日である2025年3月4日から、ユーザーはサイバーリスクの状況を可視化し、さらには実際のインシデント対応や再発防止策の実装まで一貫してサポートを受けることができます。これにより、企業はリスク管理をより効率的に行うことが可能になります。
企業の背景と期待
デジタルデータソリューションは「世界中のデータトラブルを解決する」という理念のもと、業務を展開し、4,000社以上の実績を持つ企業です。これまでもサイバー攻撃からの防衛に取り組み、多くの企業のビジネスを支えてきました。
一方、APRIO TECHNOLOGIESは英国を拠点に、金融セクターを中心としたサイバーリスク管理を手がけており、その専門性を日本市場に持ち込むことで、企業にとって不可欠なセキュリティ対策を強化する役割を果たします。
結論
双方の代表者が語るように、この業務提携は両社の強みを活かし、サイバーリスクの可視化と対策を通じて企業の成長と持続可能性を支える重要な一歩となるでしょう。日本企業のデジタル化推進に伴い、より高いセキュリティの確保が求められる中、この「Cyber Insight Portal」の導入により、企業は新たな課題に適応し、競争力を高めることが期待されます。