熊本地震の教訓を生かした災害に強い街づくりの新たな試み

熊本地震の教訓を生かす新たな取り組み

2016年4月に熊本を襲った地震は、地域のインフラや住民の生活に多大な影響を与えました。震度7という未曾有の揺れにより、多くの人が電力の喪失や情報の不足に困難を強いられたのです。この体験を経て、私たちは新たな災害対策の必要性を痛感しました。

「HESTA CHARGE」の誕生と背景

そのような状況のもと、グルービズ株式会社は、モバイルバッテリーシェアリングサービス「HESTA CHARGE」を導入することになりました。私たちが運営する携帯電話ショップでも、圧倒的に多くの人々がスマートフォンの充電を求めて来店しましたが、提供できる電源は限られていました。この悔しい経験が、「HESTA CHARGE」の開発に繋がったのです。

2023年1月、能登半島地震の際には「HESTA CHARGE」が即座にモバイルバッテリーを無料で開放し、デジタルサイネージを通じて最新の災害情報を提供しました。このように、非常時においても地域の人々を支援する体制を構築することが見えてきたのです。

地域創生と災害対策

「地方から、日本を元気に」という合言葉のもと、グルービズは地域創生に取り組む「HESTA大倉」の理念に共感し、災害時の互助の仕組みを構築する動きに参加しています。具体的には、地元の店舗に「HESTA CHARGE」を設置し、地域の人々がモバイルバッテリーを活用できる環境を提供します。

「HESTA CHARGE」のメリット

このサービスには、設置店舗にも利用者にも多くの利点があります。

- 設置店舗のメリット

24口モデルのバッテリーシェアスタンドは、災害時に自動的にモバイルバッテリーを提供し、デジタルサイネージで最新の災害情報を発信できるため、地域を支える重要な設備となります。初期設置費用が不要で、ランニングコストは主に電気代のみで済むため、店舗経営者にとっても魅力的な選択肢となります。

- 利用者のメリット

165円／日の業界最安値で利用でき、近くで借りて近くで返せる利便性は多くの人にとって大変便利です。これにより、急な電力不足にも柔軟に対応できる体制が整うのです。

SDGsへの貢献

グルービズは、HESTA CHARGEを通じてSDGsへの取り組みも強化しています。特に、「住み続けられるまちづくり」や「つくる責任、つかう責任」といった観点から、無駄な資源の使用を減らす努力をしています。急な充電を必要とする場面で、市販のモバイルバッテリーを購入することによる新たな廃棄物の発生を抑え、地域全体の環境負荷を軽減します。