企業リスク調査公開
2024-12-26 12:29:42

企業取引リスク調査の結果から見える景気の持続性と懸念材料

企業の取引リスクに対する意識調査結果


リスクモンスター株式会社が実施した第11回「企業の取引リスクに対する意識」調査が発表され、法人会員を対象としたこの調査では、企業の景況感は堅調に推移しているものの、来年の倒産数が増えるとの強い懸念が浮かび上がりました。

業況判断DIはプラスを維持


今回の調査では846社を対象に、業況判断DIが6.0ポイントと現状をプラスに保っています。この結果は、観光業の回復や国内消費の持続的な改善、そして半導体供給の正常化が寄与していると分析されています。特に、訪日観光客の増加は、観光や宿泊業にとっての追い風となっており、景況感の改善が期待されています。

ただし、業種によっては厳しい状況が続いていることも見逃せません。特に「医療」「宿泊業」「飲食サービス業」などの業種では、悪化が目立っており、全体のトレンドとは異なる動きが確認されています。

約8割が倒産数増加と予想


続いて調査結果の一つとして、2024年中に企業の倒産数が増加するとの見解を持つ企業が約8割に達している点が示されました。この調査は業種別に行われ、電気・ガス業や農業、林業を除く13業種で60%以上の企業が倒産増加を予測しています。また、地域別でも各地域において7割以上の企業が同様の見解を示しており、全体としてかなりの危機感が漂っています。

貸倒れ金額の業種間の差異


次に、貸倒れに関する質問があり、約36%の企業が近年貸倒れまたは回収遅延を経験した、と回答しました。その中で、特に「建設業」や「学術研究、専門・技術サービス業」では、1,000万円以上の高額債権の貸倒れが30%以上にのぼり、与信管理の重要性が一段と高まる結果となっています。

与信管理サービスの有効性


貸倒れや回収遅延を抑えるためには、与信管理が非常に重要であることが調査で明らかになりました。「リスクモンスターサービス」や個別の信用調査レポートなどが有効に活用されており、67%以上の企業がこれらのサービスが効果的だと実感しています。これらの与信管理手法がリスク低減に寄与していることが窺えます。さらに、回収においても問題債権の発生が減少しつつあるものの、引き続き注意が必要であることが示されています。

総評と企業の対応策


全体的に見れば、景況感は堅調である一方、倒産の予測や貸倒れの発生が企業にとっての懸念材料として浮上しています。リスクモンスターは、与信管理を通じて企業の取引リスクを軽減し、取引先との信頼関係を築くことの重要性を訴えています。企業はより戦略的に取引先管理を行い、今後の市場環境に適応できるよう努力を続けていく必要があります。最終的にこのような取り組みを通じて、経済全体の安定に寄与していくことが期待されます。

詳細な調査結果は、リスクモンスターの公式サイトで確認できます。興味のある方はぜひご覧ください。


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会社情報

会社名
リスクモンスター株式会社
住所
東京都中央区日本橋2-16-5RMGビル
電話番号
03-6214-0350

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