岡山大学の公開講座「飛行機雲を作って観察しよう」
2024年8月11日、岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻が主催する公開講座「放射線科学基礎講座:飛行機雲を作って観察してみよう(霧箱実験)」が福山市の水呑交流館で実施されました。この講座は、日本原子力学会中国・四国支部と電気事業連合会の協力を得て実現したもので、地域の学校に通う小・中・高校生とその家族を対象にしています。
この講座では、参加者が霧箱を使って放射線を可視化する実験を行いました。霧箱は、放射線が通過するときの様子を視覚的に示す装置で、できた飛行機雲のような痕跡が非常に興味深いものでした。放射線の仕組みやその影響について学ぶことができるこの機会を通じて、参加者は科学への興味を深めることができたと思います。
当日は約30名の方が参加し、特にご家族で来られた方々が一緒に実験を行う様子が印象的でした。子どもたちは、その目の前で実際に見える現象に驚き、また楽しそうに観察していました。まさに、理科の授業を超えた実体験が彼らの学びを豊かにした瞬間です。
参加者からは、実験が楽しかったとの声や、放射線についての理解が深まったとのコメントが多く寄せられました。このような取り組みを通じて、岡山大学は地域の教育支援にも力を入れています。
岡山大学医学部保健学科では、こうした公開講座を今後も継続的に開催し、地域の皆さんが放射線や医学の面白さを感じる場を提供していく考えです。これにより、科学教育の重要性を伝え、次世代を担う子どもたちに科学への興味を育むことを目指しています。
この講座に参加した地域の子どもたちは、自身の未来について考えるきっかけを得たことでしょう。そして、今後も岡山大学は、地域との連携を強化し、特色ある研究・教育機関としての役割を果たしていくことに期待がかかります。地域中核の研究大学として、岡山大学の今後の活動に注目が集まります。
また、岡山大学ではSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みも行っており、地域の持続可能性を考慮した活動を推進しています。地域の方々と共に手を携え、未来の科学者を育成するための新たなプロジェクトが待ち望まれています。このような活動に参加し、誰もが科学を身近に感じることができる環境を整えることが、岡山大学の使命であり、地域社会への貢献にも繋がります。
ぜひ、岡山大学が提供する次の講座に参加して、科学の楽しさを体感してみてはいかがでしょうか?