リジェネソームとスカイファーマが新たな治療法に挑戦
2023年10月、リジェネソーム株式会社(東京都港区)とスカイファーマ株式会社(宮城県仙台市)は、共同研究契約を締結しました。この研究は、低分子化合物という新しいアプローチを通じて、老化に伴う疾患や神経変性疾患に対する効果的な治療法を探求することを目的としています。
研究の背景
医療分野における再生医療は、患者さんに新しい希望を提供する可能性を秘めています。リジェネソームの取り組みは、細胞や組織を用いることなく、医薬品の投与によって再生治療の効果を得る「再生活性化医薬」の分野で特に注目されています。この技術は、老化関連疾患や神経変性疾患に新しい治療法を提供できる基盤となる可能性が高いのです。
それぞれの研究基盤
スカイファーマは、独自の創薬プラットフォーム「Z-FIT(Zebrafish Fate map Injection Technology)」を開発しています。この技術は、疾患関連組織において化合物の作用を迅速かつ定量的に評価することを可能にします。すでに、脊髄損傷モデルや認知症モデルで新たな治療候補が確認されており、期待が寄せられています。
一方、リジェネソームは老化に伴うエクソソームの機能変化や細胞間コミュニケーションに着目し、ナノ粒子技術を駆使して抗老化戦略を推進しています。これにより、加齢関連バイオマーカーの解析や疾患進行の抑制に向けた新たな技術の社会実装を目指しています。
共同研究の意義
この共同研究では以下のいくつかの重要な課題を探ります。
1. 再生活性化医薬がエクソソームに与える影響の解析
2. 神経変性疾患に対するナノ粒子の併用可能性の検討
3. リバースエイジング技術における再生活性化作用の応用可能性の調査
これらの研究を通じて、疾患治療と加齢制御の新たな概念を生み出すことを目指しています。
研究者のコメント
リジェネソームのCEO、鈴木健吾氏は、「先端のロンジェビティ研究に低分子化合物の再生誘導効果を統合することで、新たな知見を生み出せると信じています」と語ります。スカイファーマの安藤秀樹代表取締役も、「Z-FIT技術を通じて得られた低分子候補をエイジング関連研究に活用することで、再生活性化医薬の可能性が広がることを期待しています」と述べました。
今後の展開
両社は今後18か月を見据え、共同研究の成果を学術的に発表していくと共に特許出願も進める計画です。また、国内外の研究機関との連携を積極的に行うことで、科学的知見の創出とその社会実装の両立を図ります。特に、これまで治療が難しかった神経変性疾患に対する新たな可能性を創出することが期待されています。
会社情報
スカイファーマ株式会社
スカイファーマは、独自開発のZ-FIT技術を駆使し、神経変性疾患モデルで有効性を確認した低分子化合物の同定に取り組んでいます。これにより、脊髄損傷や認知症などの難治性疾患に向けた治療法の開発を目指しています。
公式ウェブサイト
リジェネソーム株式会社
リジェネソームは、ナノ粒子技術を利用した抗老化戦略を推進し、細胞が生成するエクソソームの解析を行っています。医療分野や宇宙医学における新しいソリューションの提供を目指し、健康寿命の延伸に貢献します。
公式ウェブサイト
スペースシードホールディングス株式会社
スペースシードホールディングスは、宇宙系ディープテックベンチャーとして、SFの実現に向けた研究や事業創出に取り組んでいます。「Fermentation and Longevity Fund」プログラムなどの支援を通じて、社会課題を解決する活動を展開しています。
公式ウェブサイト