52回目を迎える「小便小僧のマント着せ行事」
神戸市の六甲高山植物園では、毎年恒例の行事「小便小僧のマント着せ行事」が11月3日(月・祝)に開催されます。これは、本格的な冬が到来する前に、植物園のアイドルである「小便小僧」に暖かいマントを着せる伝統行事です。今年は52回目を迎え、多くの来場者に愛されています。
小便小僧とは?
「小便小僧」は、1962年に彫刻家・榎本健次郎氏によって制作されたもので、作者の息子をモデルにしています。この像は、六甲高山植物園のシンボル的存在であり、毎年この時期に彼にマントを着させることで、寒さから守ると共に、訪れる人々に冬の訪れを感じさせるイベントとなっています。
マントデザインの魅力
今年のマントは、「ミヤマオダマキ」をテーマに神戸芸術工科大学の学生によってデザインされました。応募総数16作品の中から選ばれたのは、難波美優さんの作品です。デザイン制作について淡路谷朋子先生は、学生たちが花言葉や色、植物の分布からインスピレーションを受けたことを強調し、地域の魅力を創出する素晴らしい機会になったと述べています。
イベントの詳細
【日時】
- - 11月3日(月・祝)12:30~セレモニー開始
- - 少雨決行、荒天中止
この行事は、多くの家族連れや観光客の来場が見込まれており、賑やかな雰囲気の中で進行します。現地では、参加者が一緒になって小便小僧にマントを着せるセレモニーが行われ、温かい思い出を共有できる瞬間を楽しむことができます。
六甲山上の芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2025」
このイベントと同時期に、六甲山上では「神戸六甲ミーツ・アート2025」が開催されています。この芸術祭では、自然と現代アートのコラボレーションが楽しめます。今年のテーマは「環境への視座と思考」。国内外から集まった61組のアーティスト合計による多様なアート作品が展示され、訪れた者を魅了します。
開催概要
- 開催中~11月30日(日)
- 10:00~17:00(一部会場による変動あり)
- 大人1900円、小人950円など、多様なチケットが販売されます。
さらに夜間イベントも用意されており、「ひかりの森~夜の芸術散歩~」では、ライトアップされた作品が幻想的に空間を演出し、昼とは異なるアートの表情をお楽しみいただけます。
まとめ
六甲高山植物園における「小便小僧のマント着せ行事」の開催は、地域の人々が集まり、子どもたちや家族が楽しい時間を過ごすための大切なイベントです。ぜひ、友人や家族とともに訪れ、深まる秋の愉しさを感じつつ、温かなマントをまとった小便小僧との出会いを楽しんでください。