地元企業とのコラボで高校生が挑戦するキャリア教育の新たな形『DIVE!』
宮城県石巻市で、9人の高校生が地元企業の課題に挑む新しいキャリア教育プログラム『DIVE!』が始まりました。この取り組みは、一般財団法人まちと人とによって企画運営されており、地域の企業との連携を深めることを目的としています。成長が期待されるこのプロジェクトは、2024年にスタートし、9月1日の評価報告会を迎えます。
地域企業と高校生の交流
『DIVE!』では、高校生が実際の職場で経験を積みながら、企業が抱える課題に向き合う「職場体験型ボランティア」として位置づけられています。地元で活躍している企業の魅力に触れることで、地域に留まる若者を増やすことを目指しています。今回参加したのは、石巻好文館高校、石巻高校、石巻西高校、仙台第二高校から選ばれた9名の高校生です。
彼らは、医療・福祉・ものづくり・エンジニアリングの4つの企業からプロジェクトを受け持ちました。具体的な企業に関しては、株式会社石巻精機製作所、医療法人医徳会真壁病院、東日本自動車株式会社、株式会社めだかが協力しています。これらの企業はそれぞれ、高校生に実践的な経験を提供し、彼ら自身の成長を促します。
チームでのアイデア出し
参加した高校生たちは、アイデア出しの段階からチームで協力し合い、制作や発表などを通じて学びました。「アイデアDIVE!」という3日間のプログラムを経て、彼らは企業が取り組みたい地域課題を体に染み込ませる活動を展開し、走り出しました。彼らは企業の従業員と共に打ち合わせを重ねながら、主体的に考える力を育んでいったのです。
具体的なミッションの内容として、株式会社めだかでは福祉の現状を発信するためのパンフレットを作成、株式会社石巻精機製作所では「鉄を使ったものづくり」の魅力をSNSで発信しました。医療法人医徳会真壁病院では小児科の新たな取り組みを地域の人々に広報するため、イベントを企画しました。
成果報告会での発表
そうした活動の結果を報告する成果発表会は、2025年9月1日に石巻市ささえあいセンターで行われる予定です。高校生たちは、真夏の暑さを乗り越え、自分たちの成果を誇らしげに発表します。また、受け入れた企業からも評価される発表が予定されています。こうした活動を通じて、高校生たちが自身の成長を感じる機会を持つことが重要です。
最後に、昨年度の受け入れ企業と参加した高校生たちの声が、プログラムの意義を示しています。地域の若者と企業のつながりが深まる中、新たな価値観や価値が生まれているのです。『DIVE!』が続く限り、この地での新しいキャリア教育の形は広がっていくことでしょう。