南方熊楠フォーラムin本郷と小石川植物園見学ツアー
和歌山県田辺市の南方熊楠顕彰会は、2024年10月28日(土)に東京大学本郷キャンパスで「南方熊楠フォーラムin本郷」を開催します。
フォーラムでは、植物学者であり第33回南方熊楠賞受賞者でもある塚谷裕一東京大学大学院教授による基調講演をはじめ、南方熊楠の植物学に関するシンポジウム、活気あるパネルディスカッションが行われます。
シンポジウムでは、国立科学博物館の細矢剛氏、南方熊楠顕彰館の土永知子氏らが研究発表を行い、南方熊楠の植物学研究の深淵に触れることができます。発表内容は、南方熊楠が作成した菌類図譜のデジタル化、熊楠邸に残された植物標本から得られた知見など、多岐に渡ります。
パネルディスカッションでは、塚谷氏、細矢氏、土永氏による活発な意見交換が予定されており、南方熊楠の植物学研究の意義や現代植物学への影響などについて、深く掘り下げて議論されます。NHK連続テレビ小説「らんまん」でも話題となった牧野富太郎との交流についても触れられる予定です。
フォーラムは14時から17時まで開催され、参加費は無料です。定員は150名で、事前申し込みが必要です。
フォーラムの翌日の10月29日(日)には、関連イベントとして「第46回南方を訪ねてin小石川植物園」が開催されます。
このツアーでは、小石川植物園を専門家の案内で見学。南方熊楠ゆかりの植物学者、牧野富太郎や松村任三らの研究に触れることができます。植物園本館標本室、園長室、柴田記念館など、普段は見ることができない貴重な場所も見学可能です。
ツアーでは、東京大学と南方熊楠顕彰館が所蔵する熊楠採集植物標本を特別展示するなど、充実した内容となっています。ツアー講師には、東京大学大学院理学系研究科附属植物園の川北篤教授、ジエーゴ・タヴァレス・ヴァスケス特任助教、そして土永知子氏が参加します。
ツアーは10時から11時30分まで開催され、参加費は500円(小石川植物園入園料別途必要)です。定員は30名(中学生以上対象)で、事前申し込みが必要です。
どちらも、9月15日(金)から10月5日(木)まで、電話またはGoogleフォームで申し込みを受け付けています。
この貴重な機会に、南方熊楠の世界を深く知ることができるフォーラムと植物園ツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
【南方熊楠】
1867年から1941年にかけて活躍した日本の博物学者。民俗学、人類学、宗教学、生物学、植物学など幅広い分野に精通しており、「知の巨人」と呼ばれています。
【問い合わせ先】
南方熊楠顕彰館
TEL:0739-26-9909
E-mail:
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