東京都が開催した女子中高生向けオフィスツアー
東京都では、女子中高生のSTEM分野での活躍を促すことを目的に、オフィスツアーを実施しています。今年度は5年目を迎え、50以上の企業でのツアーが計画されています。
2023年6月8日には、東京都庁の初となる技術職員のオフィスツアーが開催され、東京都の女性技術者と女子中高生との交流の場が設けられました。松本明子副知事が主催者として登壇し、イベントの意義を説明しました。
イベントの意義と目的
松本副知事は「東京都は、性別にとらわれない生き方を選べる社会を目指しており、本イベントはその一環です。日本の女子学生は理数系の学力は高いものの、実際に活躍する女性は少なく、このギャップを埋めるために東京ではオフィスツアーを実施しています」と語りました。彼女は、オフィスツアーを通じて、都民の生活インフラを支える都庁の技術現場を直接体験し、将来のキャリアについてのヒントを得てほしいと話しました。
技術職の仕事内容とは?
イベントでは、都の技術職について、東京都人事委員会事務局が説明を行い、さらに4名の女性職員がパネルディスカッションに登壇しました。生徒たちは自分たちの質問に対して技術職の実情や楽しさ、厳しさについて直接聞くことができました。
一人の職員は、「駅の施設の基本計画を担当していますが、計画には様々な調整が必要で大変ですが、それを乗り越えて完成した施設でお客様が快適に過ごす姿を見ると、自分の仕事の役割を実感します」と語り、技術職におけるやりがいについて説明しました。別の職員は、「多種多様なインフラ事業に関わることに魅力を感じており、さまざまな分野の専門家と連携しながら成長できる機会があるため、都庁で働くことを選びました」と述べ、技術職ならではの広がりについて触れました。
また、参加した女子中高生に向けて、数学や理科の知識が仕事で役立っていると話す職員もおり、部活動での経験が実際の現場で活きていることも伝えられました。特に、育児休業制度やフレキシブルな働き方が整備されている理由として、働きやすさを実感する声も多く寄せられました。生徒たちは、現場での実体験を通じて女性の技術者たちが多様な役割を持っていることに感銘を受けました。
見学ツアーの内容
参加者は初の見学地、馬込車両検修場を訪れ、実際の点検・整備の様子を体験しました。生徒たちは、レールを手に取ったり、パンタグラフの作動を体験したりすることで、これまで知らなかった交通局の裏側を実感し、技術の重要性を学びました。
次に、有明水再生センターでの見学を行い、下水処理のプロセスを実際に見学。女性技術者による水質検査の実演にも熱心に耳を傾け、生徒たちは水再生の重要な役割を理解しました。
参加者の声
オフィスツアーに参加した女子中高生たちは、様々な興味深い体験を通じて、技術職がどういったものかを学び、今後の学びにも役立つと感じたようです。「鉄道や下水道の裏側を学ぶことができ、日常のインフラがどのように維持されているかを知り、感謝の気持ちを持つようになった」という意見も多くありました。さらに、東京都庁の女性技術者たちが現場で実際に働いている姿を見て、性別の違いに対する意識が変わったという感想も寄せられました。
今後の展望
東京都は2023年度の夏には、全日本空輸や野村ホールディングスなど、さらに多くの企業でのオフィスツアーを予定しています。参加費は無料で、都内に在住または在学の女子中高校生が対象です。これからも多くの若者が技術職に興味を持ち、様々なチャレンジを行うことを期待しています。今後のキャリア選択に役立つ、貴重な機会が提供されることを願ってやみません。