中学生たちが高知の海で最新3D技術を活用した海洋研究に挑戦

全国から選ばれた11名の中学生が、2025年の8月22日から25日の4日間、高知県で開催された「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」に参加しました。このプログラムは、一般社団法人日本3D教育協会が主催し、最新の3D技術を用いて海洋生物の研究を通じて人材を育成することを目的としています。

プロジェクトの概要

今回のイベントは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として行われました。参加者たちは、3Dフルカラープリンターなどの先端機器を使い、黒潮の恵みを享受する生物多様性の豊かな高知県で、海洋生物に関する基礎的な研究を実施しました。合宿終了後には、各自が研究成果を発表する機会も設けられています。

合宿の日程と実施場所

2025年8月22日から25日の間に、研究生たちは以下の各所で実習を行いました：
1. 8月22日：高知市の株式会社吉本3Dファクトリーにて3D技術基礎実習。
2. 8月23日：黒潮生物研究所での海洋基礎実習。
3. 8月24日：大阪海遊館海洋生物研究所や足摺海洋館での実習。

合宿には約25名の参加者が集まり、研究生たちは共同で海洋研究を進めました。

研究内容の詳細

合宿初日は株式会社吉本3Dファクトリーで、各自が高性能PCを用いた3Dモデリングの技術習得に取り組みました。生徒たちは、実際に3Dスキャンデータを基にしたモデル作成に挑戦し、自らの研究テーマにどのようにこれを活用できるかを思案しました。初めて触れる3Dモデリングに興味を持ち、自分の創造力を試す貴重な時間となりました。

次に、高知県大月町の黒潮生物研究所では、実際に海に出かけてシュノーケリングや磯探索を行い、図鑑でしか見られないような海洋生物を目の前で観察しました。ここでの体験は、学生たちにとって非常に意味深いものであり、環境への理解を深めることにもつながりました。