一人でも安心して使える猫の皮下点滴「ねこずきのおくるみ」が登場!
猫を飼う方なら一度は経験するかもしれない、愛猫の健康問題。特に高齢化が進む猫たちにおいて、腎不全は大きなリスク要因となっており、飼い主にとって深刻な課題です。このたび、株式会社クロス・クローバー・ジャパンが新たに発売した「ねこずきのおくるみ」は、そんな飼い主たちの強い味方となる商品です。
腎不全とその影響
日本では、猫の平均寿命が1990年の5.1歳から2022年には15.66歳にまで延びていますが、それに伴い、腎臓病のリスクも高まっています。7歳以上の猫の約2頭に1頭が腎臓病のリスクを抱えているとも言われ、定期的な皮下点滴が必要とされるケースが増えています。そのため、自宅で点滴を行う飼い主も増えているのですが、一人暮らしの方にとってはサポートが難しいのが現状です。
「ねこずきのおくるみ」の誕生
「ねこずきのおくるみ」は、飼い主が一人で簡単に猫を保定し、皮下点滴ができるように設計されています。開発したのは、盛岡市にある株式会社クロス・クローバー・ジャパンの代表、太野由佳子さん。彼女自身も腎不全の愛猫を最後まで看取れなかったという過去から、この商品を開発する決意を固めました。
自宅での点滴体験者の声
同社は、全国の愛猫家111名を対象に自宅での皮下点滴に関するアンケートを実施しました。その結果、最も多くの飼い主が困ったこととして「保定」が挙げられました。そこで、太野さんは猫の習性を活かし、猫が前足を地面に置いていることで落ち着くという特性を利用した「ねこずきのおくるみ」を開発しました。
商品の特長
「ねこずきのおくるみ」は、シャツのように簡単に着せられ、猫を包み込むことで動かないように保定することができます。また、耐久性に優れ、丸洗い可能なため衛生面でも安心です。販売価格は税込み20,000円で、S、M、Lの3サイズ展開となっており、地元の縫製職人が一つ一つ手作りしています。
感動的な導入事例
実際に「ねこずきのおくるみ」を使用している飼い主からは、「これまで点滴ができなかった猫が、自宅でリラックスして受けられるようになった」という声も上がっています。普段のストレスを軽減し、自宅での看病を可能にする商品は、猫と飼い主の両方にとって大きな安心材料となるでしょう。
未来へ向けた取り組み
太野さんは、「ねこずきのおくるみ」を通じて、愛猫家が抱える問題を一つでも減らしたいという思いで商品開発を行っています。また、2024年8月から猫に関する情報を提供する「ねこずきの学校」を立ち上げ、猫の本能を尊重しつつ、より良い生活環境を提案していく予定です。
高齢猫を飼うことは多くの楽しみをもたらしますが、それに伴う課題にも対処する必要があります。「ねこずきのおくるみ」は、そんな飼い主にとって心強い味方となることでしょう。ぜひ、この機会に自宅での猫の健康管理を見直してみてください。