マイナビの2027年卒新卒採用予定調査の概要
株式会社マイナビは、2027年卒業予定者の新卒採用に関する意識と動向を調査しました。この調査は、2001年度から毎年継続して実施されており、企業の採用活動における変化を明らかにしています。
企業の採用予定数は前年並みが63.0%
2027年の新卒採用予定数を増加させる企業は23.0%と少なく、前年並みの企業が63.0%に達する結果となりました。これは、特に昨年の採用充足率が過去最低だった影響を受けていると考えられています。文系と理系の企業も同様の傾向が見られ、前年度は採用を増やすことができなかった企業が、現状維持を選択するケースが多いようです。この原因として挙げられるのは、「従業員の年齢構成」や「前年の採用実績」といった要因であり、特に前者は52.2%の企業が影響を認めています。
初任給引き上げ企業が増加
今年度の調査では、初任給を引き上げる予定の企業が55.4%と増加しました。特に上場企業では68.8%に達し、前年から17.6ポイントの増加です。初任給の平均額は234,223円となり、文系に特化した採用の場合、入社時の給与テーブルの見直しが行われている可能性が見受けられます。ただし、学生が期待する平均初任給額は28.8万円で、企業が提示する額には届いていないため、依然として期待とのギャップが存在することがわかります。
引き上げの理由としては、「求職者へのアピール」が56.4%、他にも「他企業と比較しての引き上げ」や「離職率を下げるため」が同様に影響を与えています。
AIが浸透しても採用数は変わらない
AIの浸透というトレンドの中で、新卒採用数に変化をもたらす企業は少なく、実に90.3%が「変わらない」と回答しました。この理由には「若手人材の育成」が重視されることで、幹部候補や組織文化の継承が求められているためです。
さらに、企業が新卒社員に求めるスキルの中で最も多いのは「コミュニケーション力」であり、AIが得意とする業務を補うための能力が重要視されています。
業界の専門家のコメント
今回の調査結果は、多くの企業が新卒採用を現状維持へとシフトしつつあることを示しています。また、初任給の引き上げが活発となり、新たな労働市場の変化に企業が順応しつつあることが認識されました。しかし、依然として学生が求める条件と企業が提示する条件にはギャップが存在し、今後この点についての調整が必要です。新卒採用における人材の価値は、AI技術の台頭の中でも依然として高く、コミュニケーション婚姻に関わる能力が求められていることを再確認する結果となりました。
調査概要
- - 調査期間: 2026年1月26日〜2月8日
- - 有効回答数: 1,579社
今後の採用市場がどう進化するか、注目が集まります。