TCC新学長来日!米国のカイロプラクティック教育の現状とZenkenkaiとの連携に迫る
2024年11月7日、テキサスカイロプラクティック大学(以下TCC)のサンドラ・K・ヒューズ学長が来日し、Zenkenkai新宿本社を初訪問されました。TCCは、テキサス州ヒューストン郊外にあるカイロプラクティック大学であり、Zenkenkaiは2004年からTCCで毎年「米国研修セミナー」を実施しています。
今回の訪問では、ヒューズ学長とZenkenkai岩間信憲会長が対談し、双方の歴史やカイロプラクティック教育方針について語り合いました。特に、今後の米国研修の連携強化について話し合われたとのことです。
ヒューズ学長は、対談の中で、‟栄養・睡眠・運動がカイロプラクティックの核であることは日本と変わりない”と語り、‟カイロプラクティックは技術だけではない”ことを強調しました。これは、TCCのロゴにも通じる考え方であり、カイロプラクティックが単なる技術ではなく、人々の健康を包括的にサポートする学問であることを示しています。
岩間信憲会長は、今回の短い対談の中でも多くの学びがあったと述べており、Zenkenkaiの先生方にもヒューズ学長のメッセージを伝えたいと考えているそうです。
TCCとZenkenkaiの連携が日本のカイロプラクティック業界に及ぼす影響
TCCは、1908年に設立された歴史あるカイロプラクティック大学であり、国際的に認められたカイロドクターを多数輩出しています。日本では、カイロプラクティックは民間療法としての位置付けであるため、解剖実習による人体の仕組みを学ぶことはできません。そこで、Zenkenkaiは、解剖学・生理学・神経学の理論を学ぶと共に解剖実習を体験できる「米国研修」プログラムを提供しています。
TCCとZenkenkaiの連携は、日本のカイロプラクティック業界にとって大きな意味を持ちます。米国研修を通じて、日本のカイロプラクターは、最先端のカイロプラクティック技術を習得し、国際的なレベルでの知識や技術を深めることができます。これは、日本のカイロプラクティック業界全体のレベルアップに繋がるでしょう。
日本のカイロプラクティック業界の現状と今後の展望
日本では、カイロプラクティックは法制化されておらず、民間療法として位置付けられています。しかし、健康に対する関心の高まりや予防への意識の向上から、近年注目されています。実際に、2021年に実施された調査によると、カイロプラクティックを受けた患者の96.3%が効果を感じたと回答しています。
Zenkenkaiは、47年以上続く伝統あるカイロプラクティック団体として、約250の支部を設け、約40,000名の会員がカイロプラクティックを学んでいます。約12,000名の先生方がカイロプラクターや美容カイロエステティシャンとして、全国各地で社会貢献活動を行っています。
TCCとZenkenkaiの連携は、日本のカイロプラクティック業界のさらなる発展に繋がるでしょう。今後の動向に注目していきたいです。