ディオールが導入した新卒採用の動画選考とは？高評価の期待効果

ディオールが新卒採用で動画選考を導入

パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社が、2019年度の新卒採用に新たな試みとして動画選考を取り入れることを発表しました。この取り組みは求人倍率が44年ぶりの高水準に達するなか、応募者の本質を見抜くための新しい手段として注目されています。

動画選考「マイピチ」の狙い

新卒採用において、ディオールは「マイピチ」と呼ばれる動画選考システムを導入しました。このシステムでは、応募者が30秒間のPR動画を通じて自らをアピールします。これにより、書類選考だけでは判断できない候補者の人柄や意気込みを捉えることができ、よりマッチ度の高い人材を獲得することを目指します。人事担当者は、応募者のコミュニケーション能力や笑顔、視線の使い方などを動画で把握し、直接の面接に進む応募者を選定します。

ビューティストに求める人材

ディオールが求めるビューティスト（美容部員）は、ブランドを体現し、その魅力を顧客に届ける役割を担います。高い顧客サービスを提供するためには、ただのスキルや経験だけでなく、人間性やコミュニケーション能力が必要です。マイピチは、そのような人材を見極める貴重なツールとなりそうです。

動画選考導入による期待効果

動画選考を導入する理由や期待される効果について、担当者は以下の3つを挙げています。

1. コミュニケーション能力の見極め
書類選考ではわからない応募者の声や表情を確認することで、企業との相性が良い多様性のある人材を見つけることができます。

2. 自発的な応募を促す
一括送信されたエントリーではなく、本当に働きたいと思っている候補者を対象にすることで、志望度の高い人材を選考することが可能です。

3. 選考プロセスの効率化
応募動画を複数人で確認できるため、採用担当者は応募書類と面接の時間を大幅に短縮でき、よりスムーズに選考が進みます。

「マイピチ」とは？

「マイピチ」は、企業が求める人材像に即した形で応募者が自己PRを行う新たな仕組みです。応募者が指定されたテーマに基づいて動画を撮影し、簡単に投稿することができるため、従来の履歴書だけでは伝わりづらい個性や強みをアピールできます。これにより、採用プロセスが短縮され、企業側にも応募者へも相互に納得のいく選考が実現されます。