greenbiz軌道緑化
2015-03-03 14:45:07

世界初!廃棄物活用エコ建材greenbizによる富山ライトレールの軌道緑化

世界初!廃棄物活用エコ建材greenbizによる富山ライトレールの軌道緑化



富山ライトレールでは、沿線の都市景観の向上と騒音対策を目的に、軌道緑化に取り組んでいます。これまで芝生やコケ類を植栽してきましたが、この度、更なる緑化推進のため、画期的なエコ建材greenbizを採用した軌道緑化試験施工を実施しました。

greenbizは、小松精練株式会社が開発した超微多孔性の発泡セラミックス基盤です。染色産業で発生する廃棄物を有効活用しており、環境問題への配慮と持続可能な社会への貢献を両立させた革新的な素材です。優れた保水性により、水やり回数の削減やヒートアイランド現象の緩和にも効果が期待できます。

今回の施工は、富山駅北停留場1番線を対象に、2015年2月18日から24日にかけて行われました。既存の芝生を撤去し、greenbizを敷設。レール両側には、保線作業のためのインターロッキングブロックを設置するなど、細部まで配慮した施工がなされました。施工規模は延長33.6m、幅2.5m、面積約74.3㎡です。

greenbizは、以下の特長を持っています。

優れた保水性と施工性: 無潅水緑化を実現し、作業時間の短縮に繋がります。
容易な維持管理: 耐久性・耐候性に優れ、基盤の交換も容易です。インターロッキングブロックの使用により、保線作業用の通路も確保されています。
* 環境への配慮: 廃棄物再利用による3R(Reduce、Reuse、Recycle)への貢献。セダム種を選定することで、四季を通じて美しい景観を保ちます。

この取り組みは、小松精練株式会社に加え、株式会社トーケン(施工)、日本道路株式会社(施工アドバイス)との連携によって実現しました。今後も、greenbizの生育状況や維持管理費用などを継続的に調査し、軌道緑化の更なる推進と都市景観の向上に貢献していきます。

2015年3月14日の北陸新幹線開業を控え、富山ライトレールを利用する観光客の増加が見込まれる中、環境に配慮した取り組みを積極的にアピールすることで、持続可能な観光と地域社会の発展に貢献したいと考えています。

小松精練株式会社は、1943年の設立以来、技術開発を重視し、多様な事業分野を展開する企業です。繊維・高分子技術を基盤に、ファッションから医療・福祉、環境関連まで幅広い事業を展開しています。greenbizの開発も、同社の積極的な研究開発姿勢の表れと言えるでしょう。

今回の軌道緑化は、単なる景観向上にとどまらず、環境配慮と地域活性化を両立させた、持続可能な社会に向けた取り組みとして高く評価できます。今後、他の都市でも同様の取り組みが広がる可能性があり、注目を集めるでしょう。

会社情報

会社名
小松マテーレ株式会社
住所
石川県能美市浜町ヌ167番地
電話番号
0761-55-1111

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