エニワンプロジェクトの活動と交流会レポート
一般社団法人エニワンプロジェクトは、「病気のある人もない人も当たり前に生きられる社会」を掲げて、難病や障がいを抱える方々、そしてその周囲の人々を対象に交流会を開催しています。特に、4月27日(COMMU)および5月17日(SUPPO)に行われた交流会に焦点を当て、開催レポートが公開されています。
これらの交流会は、患者同士、または家族や支援者同士が集まり、偏見や誤解を共に考える貴重な場となっています。
偏見を考える交流会の内容
交流会では参加者が自身の経験をシェアすることで、偏見に対する理解が深まります。参加者からは、実際に受けた偏見の声や、偏見に対する自らの思い込みの変化についてのエピソードが語られました。これは、病気を持つ人たちが直面する現実を知る貴重な機会です。例えば、化学物質過敏症の患者は、制度の狭間にいることから感じた社会的孤立の苦しみをしゃべり、参加者全員に感情的な共鳴を呼んだといいます。家族や支援者の視点からも多くの意見が寄せられ、互いの理解を進める重要な一歩となっています。
雇用課題と心の闇
各交流会では「働き方」についての議論も行され、参加者からは、障がいを持つ人たちの雇用環境の課題が浮き彫りにされました。具体的には、障がい者雇用促進法があるものの、現実には多くの難病患者が一般雇用の枠組みの中で苦しんでいることが指摘されています。特に、指定難病ですが障がい者手帳を持たない人々は約114万人にのぼり、適切なサポートが必要です。
交流会の重要性
このような交流の場は、参加者たちが孤立感を軽減し、社会的な支えとなる役割を果たしています。また、企業と社会全体が「共生社会」の実現に向けたヒントを掴むための貴重な情報源となるのです。エニワンプロジェクトの活動によって、参加者が自らの体験を通じて行動につながるような環境が整えられることを願っています。
次回の交流会【SHARE】の開催
エニワンプロジェクトは、患者・家族・支援者同士が参加できる交流会【SHARE】を6月28日にも開催予定です。この会では、さらに多様な視点から偏見について考える場とし、誰もが安心して共生できる社会を構築することを目指します。参加は無料であり、興味を持つ方々にとって、このような直接の意見交換は非常に有意義です。
結論
エニワンプロジェクトは「かわいそう」ではなく「お互いさま」という視点を大切にし、偏見のない社会を実現するために活動しています。病気への偏見を無くすために、多様な意見の交換が重要です。今後とも、交流会を通じて生まれるつながりを大切にし続け、共に考える姿勢を持っていきたいものです。詳細は公式HPをご覧ください。