生成AIを駆使した成蹊中学校の探究学習発表会
東京都武蔵野市に位置する成蹊中学校は、移転から100周年を迎え、"探究学習"に取り組んでいます。この活動は、地元の課題を見つけ出し、それを解決するための手段を学ぶことを目的としています。生徒たちは、昨年度から一年間かけて実施したこのプロジェクトを、来る2025年2月13日(木)に発表します。
発表会の取り組み
今回の発表会では、株式会社プラグが提供する生成AI『CrepoパッケージデザインAI』を利用して、学生たちが見つけた課題の解決策をビジュアルとして具現化しました。このアプローチは、プロジェクトをより具体的かつ実現可能なものにするためのものです。生成AIを用いた授業は成蹊中学校にとって初めてであり、最新の教育手法が行われることに期待が寄せられています。
生徒たちは、『多文化共生』『防災・防犯』『まちづくり』『産業・観光・農業』『福祉』『環境・自然』『芸術・文化』という7つのテーマを基に、グループに分かれ議論を行いました。各自が興味のあるテーマに参加し、リサーチを行い、取材を通じて実際に職業に従事する方々からも情報を集めました。これによって、彼らの視野は広がり、より深く問題に対する理解を深めることができたのです。
発表会の概要
発表会は成蹊中学校の大教室で行われ、13時からスタートします。初めに来賓の入場と挨拶があり、続いて各グループによるプレゼンテーションと質疑応答が行われます。全56グループの中から投票で選ばれた10グループが副市長や教員、生徒たちに向けてプレゼンを行う予定です。
教育改革と探究学習の意義
2020年に改訂された学習指導要領に基づく探究学習は、21世紀に求められる能力を育むための教育改革として重要視されています。これにより、生徒たちに単なる知識の習得だけでなく、理解を深めるための思考力を養うことが求められています。こうした教育現場での最新の取り組みとして、生成AIを活用することで、生徒たちが自身で考えてアウトプットする力を育むことが期待されています。
成蹊中学校の教育理念
成蹊中学校は、「個性の尊重」「品性の陶冶」「勤労の実践」の三つを基本理念とし、全生徒が自らの課題に取り組む姿勢を育成しています。この学校では、ゼロから一を作り出す「ゼロトゥワン」の考え方を重要視し、生徒たちが自分で発見した課題を解決するためのスキルを磨いています。
取材の申し込みについて
発表会の取材を希望される方は、成蹊学園の企画室広報グループ(メールアドレス:
[email protected])に、2025年2月12日(水)までに申し込む必要があります。
このように、成蹊中学校の生徒たちは、生成AIを通じて実社会に役立つスキルを養い、実践的な学びの場を体験しています。地域の課題解決に向けた彼らの取り組みは、仲間や地域との連携によって新たな価値を生み出す可能性を秘めています。