鬼瓦の映画
2021-08-31 11:00:10

日本書紀に遡る鬼瓦の謎を解き明かすドキュメンタリー映画の魅力

日本書紀に迫るドキュメンタリー映画「鬼瓦」



近年、鬼の文化が漫画やテレビ番組で注目を集めていますが、その影響は瓦の世界にも及んでいます。新たに公開されることとなったドキュメンタリー映画「鬼瓦」では、鬼の姿を象徴する瓦文化を深く掘り下げ、日本の文化を再発見する内容となっています。特に、映画の監督を務めるのは、国内外の映画祭で評価されているタカザワカズヒト氏です。

鬼瓦とその歴史的背景



鬼瓦とは、屋根の棟に配置される装飾瓦の一種で、一般的には魔除けの役割を果たしています。製作する人々は「鬼師」と呼ばれ、その技術は古来から続いてきました。鬼瓦の起源は、西洋の歴史とも繋がりがあり、古代エトルリアやギリシャの屋根飾りにそのルーツを持つと考えられています。日本でもガーゴイルのような動物の頭部を模した彫像が魔除けとして使用されてきた歴史があります。

さらには、6世紀頃に仏教と共に伝わった瓦文化は、日本書紀にも記載されています。この文書によれば、朝鮮半島から瓦の技術者「瓦博士」が日本に派遣され、飛鳥寺の瓦は当時の百済の瓦と非常に似ていることが発掘からわかっています。

変わりゆく鬼の姿



鬼瓦は時代と共にその形が変化してきました。初期の鬼瓦は現在のような鬼の顔ではなく、どのようにしてその姿に進化していったのかはまだ謎に包まれています。「鬼瓦」はその魅力的な歴史を探求し、製作する鬼師や文化研究者のインタビューを通じて、鬼の姿がどのように日本文化に影響を与えてきたかを描き出します。

映画制作の背景と監督の視点



タカザワカズヒト監督の名は、短編ドキュメンタリー「おだやか家」や「おぶせびと」で知られています。彼はハリウッドやロサンゼルスの映画祭で多数の受賞歴を持ち、本作にも高い期待が寄せられています。彼が語る通り、制作チームは鬼瓦への興味が深まり、自分たちのお気に入りの瓦を見つけ、社寺を訪れるたびに鬼瓦を探したくなる楽しみを感じています。

映画は日本書紀に視点を戻しながら、文化としての鬼瓦の魅力を浮き彫りにします。この作品を観ることで、日本の鬼や鬼瓦に対する私たちの理解が変わるかもしれません。

公開情報と期待される反響



「鬼瓦」は、国内外の映画祭へ出品されることが計画されており、その後劇場公開と配信も考えられています。日本の文化を掘り下げるこのプロジェクトは、観客に新たな視点を提供し、広く知られることを目指しています。

本作への関心が高まる中、多くの人々に鬼瓦文化の深さと美しさを伝えることが期待されています。今後の展開にも目が離せません。

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