シニア女性と孫事情
2018-10-18 11:01:11
「孫の日」に思う、シニア女性と孫の関わりの実態とその変化
「孫の日」に思う、シニア女性と孫の関わりの実態とその変化
今年の10月21日(日)は「孫の日」です。この特別な日を前に、株式会社ハルメクがシニア女性とその孫との関係に関する調査を実施しました。その結果、意外な実態が見えてきました。
調査概要
調査は、ハルメクの読者である55歳以上のシニア女性311名を対象にwebアンケート方式で行われました。その内容から、孫がいるシニア女性の約62.7%が実際に孫を持ち、孫との関係に対して高い満足度を持ちながらも、実際には関わりを増やしたくないという複雑な心境が浮かび上がりました。
高い満足度にもかかわらず、距離を保つシニア女性たち
調査によると、シニア女性の約91.8%が孫との関係について「とても満足」または「やや満足」と回答しています。しかし、今後の関わりについては、実に68.7%が「どちらでもない」または「減らしたい」との意向が示されました。これは一体どういうことなのでしょうか。
孫との関わり方の変化
年代別に見ると、特に65歳以上の女性において孫との関わりが深いことがわかりますが、興味深いのは年齢による意向の変化です。乳幼児期には接触頻度が高まることが望まれるものの、次第に小学生以上からはその傾向が見られなくなります。この年代では、孫に会えば会うほど「会いたい」という意向が強まるわけではなく、むしろ距離を置く意識が強くなるようです。
孫離れを促す要因
この遠慮とも思える距離感の一因として、調査では「孫離れ」に関する6つの要因が挙げられました。これには「子供世代への遠慮」や「自分の体力の心配」、さらに「受験のタイミング」など、孫の成長過程におけるイベントが影響を及ぼしていることが挙げられます。特に、孫が5歳と11歳の時にその意識が顕著に表れることがわかりました。これらの時期は、入学前という大きな転機でもあり、シニア女性も自身の立ち位置を意識せざるを得ない状況にあるのです。
適度な距離感の重要性
調査を通じて、シニア女性たちが「孫は来てよし、帰ってよし」と口にする裏には、孫との良好な関係を保ちたいという思いが見え隠れします。自分の体力や時間の制約を考慮しつつ、適切な距離感を持つことが、結局は双方の幸せに繋がるのではないかと思われます。
専門家の見解
株式会社ハルメクの生きかた上手研究所の所長である梅津順江氏は、この調査結果について「孫との関係は、一見すると良好に見えても、実際にはシニア女性の多くが様々な思いを抱えていることが分かりました。孫の成長とともに、シニア女性自身のライフスタイルや思考も変わる必要があります」とコメントしています。
この「孫の日」を機に、シニア女性たちの心の内や孫との関係を見つめ直すきっかけにしていただければと思います。
会社情報
- 会社名
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株式会社ハルメクホールディングス
- 住所
- 東京都新宿区神楽坂4-1-1
- 電話番号
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