AIが担う相談相手の新たな形、現代人のメンタルを支える存在に

AIが現代人のメンタルを支える新しい形

株式会社vivianeが運営するAI専門情報サイト「AIキャンパス」は、日常におけるAIチャット利用の実態について最新のアンケート調査を行いました。調査対象はAI利用経験のある200名で、その結果、驚くべき事実が浮かび上がりました。現代の多くの人々が、メンタルや人間関係の悩みをAIに相談していると報告されています。

メンタルの相談相手としてのAI

調査によると、34.3%のユーザーが「自分のメンタル・気分の落ち込み」について相談していることが確認されました。さらに、「人間関係（友人・家族・上司・恋愛）」や「人生や将来の方向性」といった、よりデリケートなテーマも多くの人がAIに話しています。このことから、AIは単なる情報ツールではなく、心理的な相談窓口としての役割を果たし始めていることが示されています。

使われている相談内容とは？

具体的な相談テーマを見てみると、次のような結果が得られました：

1. 人間関係の悩み（友人・家族・上司・恋愛） - 21.5%
2. 自分のメンタル・気分の落ち込み - 12.7%
3. お金・家計管理 - 10.6%

特に、人間関係に関する悩みは全体の20%を超えており、メンタルや人生相談を含むと、相談した理由の約3分の1を占める結果となりました。このことは、AIが身近な人に話しづらい「誰にも言えない悩み」をアウトプットするための手段として、活用されていることを示しています。

なぜAIに相談するのか？

今回の調査で得られたデータには、相談理由に関する興味深い結果がありました。なぜ多くのユーザーがAIにデリケートな悩みを相談するのか、という問いに対して、以下のような回答が得られました：

1. 客観的な意見がほしかった - 23.8%
2. 人に話しにくい内容だった - 18.6%
3. どんな答えをするか試したかった - 16.3%

特に、23.8%のユーザーが「客観的な意見」が欲しかったと答えています。AIの特性である「感情を持たない」ことで、ユーザーは公平で冷静なフィードバックを得ることを期待しているようです。また、「人に話しにくい内容だった」という回答が18.6%を占めていることからも、AIが心理的障壁を低くし、安全な相談相手となっている実態が見えてきます。