三菱造船、受賞
2024-07-22 13:19:55

三菱造船が「シップ・オブ・ザ・イヤー2023」受賞、革新技術に評価

三菱造船、栄冠をつかむ



三菱重工グループに所属する三菱造船株式会社が、公益社団法人日本船舶海洋工学会から「シップ・オブ・ザ・イヤー2023」の部門賞を獲得しました。この受賞は、山友汽船の液化CO2(LCO2)輸送実証試験船「えくすくぅる」、萩海運の旅客船兼自動車渡船「あいしま」、大島商船向け練習船「大島丸」の3隻において実現しました。

受賞の詳細


受賞式は、19日に東京都千代田区の海運クラブで開催され、同社の社長である上田伸氏が出席し、その場で受賞の喜びを語りました。この賞は、日本国内で建造された船舶の中から、技術、芸術、社会貢献において優秀なものを選考するもので、今年で34回目となった試みです。

技術特別賞を受賞した「えくすくぅる」


「えくすくぅる」は、特に技術特別賞に輝きました。これは、LCO2輸送に必要なデータを取得できる試験船としての役割と、実用的なLPG輸送船の機能を兼ね備えています。このような特性により、将来的なCO2の海上輸送実現に向けた貴重な技術的知見が得られることが期待されています。さらに、この船の社会的な影響力や話題性も高く、日本の造船業界に新しいビジネスチャンスを提供する可能性が含まれています。

小型客船部門賞「あいしま」の革新性


次に、小型客船部門賞を受賞した「あいしま」は、在来型貨客船よりも大型化し、ロールオン・ロールオフ型の仕様に改良され、車両の積載が可能となりました。この変更により、釣りに行くための新たな需要を生み出すと共に、商店のない島への移動販売車の定期的な輸送を支援するなど、多岐にわたる用途に貢献しています。また、省エネ化や乗り心地の向上にも努力し、技術革新を実現しました。

漁船・調査船部門賞「大島丸」


最後に、漁船・調査船部門賞を受賞した「大島丸」は、バッテリーハイブリッド電気推進システムや先進的なゲートラダーを搭載し、学生が快適かつ効果的に学べる環境を確保しています。さらに、この船は地域への情報発信や船員教育の重要性を広めるための努力を行っており、地域にとって大きな価値を持っています。

エナジートランジションへの取り組み


三菱造船は、エナジートランジション戦略の一環として、再生可能エネルギーや炭素循環の活用を推進していることでも知られています。「海の脱炭素化社会」や「自律化・電化による安心・安全な社会」の実現を目指し、今後も海洋システムインテグレーターとしての役割を果たし、カーボンニュートラルの達成に貢献していく方針です。

このように、三菱造船は革新技術をもって新たな航海へと挑んでおり、その成果が各方面からの注目を集めています。今後の動向にも注目が集まることでしょう。


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会社情報

会社名
三菱重工業株式会社
住所
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号丸の内二重橋ビル
電話番号
03-6275-6200

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