北九州市の資源循環モデル
2024-03-27 14:06:47
九州初!北九州市のプラスチック循環モデルが実現へ ビートルエンジニアリングが貢献
九州初!北九州市の革新的プラスチックリサイクルモデル
北九州市が、家庭系プラスチックごみの徹底的なリサイクルを目指す画期的な取り組みで、九州で初めて国の認定を受けました。このプロジェクトの中核を担うのが、北九州市に本社を置く株式会社ビートルエンジニアリングです。
2023年10月に稼働を開始した同社の新しい選別・リサイクル工場「SRC(Sorting Recycle Center)」は、順調に稼働し、地域におけるプラスチック資源循環の促進に大きく貢献しています。この工場は、家庭から排出されるプラスチックごみの中間処理から再商品化までを一貫して行うことができる点が大きな特徴です。
プラスチック新法と北九州市の取り組み
このプロジェクトは、2022年4月に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック新法)」に基づいています。この法律は、各自治体が主体となってプラスチックのリサイクルに取り組むことを後押しするもので、北九州市はその先進的な取り組みによって、九州で初めて認定を受けました。
従来、プラスチックのリサイクルは、自治体による選別と、企業による再商品化という二段階のプロセスで行われるのが一般的でした。しかし、北九州市は、この二つの工程を一元化することで、効率性と透明性を大幅に向上させました。ビートルエンジニアリングは、この取り組みの受託事業者として、その成功に貢献しています。
地域循環型社会の実現に向けた取り組み
北九州市の再商品化計画は、いくつかの重要な特徴を持っています。まず、リサイクルされたプラスチックの「見える化」です。フレーク状に処理されたプラスチックは、市内にある別のリサイクル事業者によって、ハンガーや学校の机の引き出しなどの新たな製品に生まれ変わります。これらの製品が市民生活に戻ってくることで、リサイクルの成果を身近に感じてもらい、環境意識の向上に繋がることが期待されています。
もう一つの特徴は「地消・地循環」です。市民が使用したプラスチックごみが、リサイクルされて再び市民の生活に戻るという、地域内での完全な循環システムを目指しています。このモデルは、環境負荷の低減だけでなく、地域経済の活性化にも貢献する可能性を秘めています。
ビートルエンジニアリングの今後の展望
ビートルエンジニアリングは、2005年設立以来、北部九州の廃棄物処理と資源循環の推進に貢献してきました。2020年には北九州市エコタウンに3つの廃棄物処理工場と資源循環工場を稼働させ、地域の環境保全に貢献しています。さらに、海外企業との連携協定締結や、2026年の大型プラスチックリサイクル施設「プラリー工場」の稼働予定など、積極的な事業展開を続けています。
同社は、今回のプロジェクトを通じて、環境創造企業としての地位をさらに強固なものにし、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ビートルエンジニアリング
- 住所
- 福岡県北九州市若松区響町1丁目
- 電話番号
-
093-752-2055