九州フィナンシャルグループが採用MAサービス「MyTalent」を導入し、退職者や内定辞退者とのタレントプール構築の取り組みを開始しました。この新しい試みは、同グループの持続的な成長を目指す人材戦略の一環として位置付けられています。特に、労働人口の減少や若年層の離職率の上昇といった現状に対して、企業と個人との持続可能な関係を築くことが求められていました。
導入にあたり、同グループの人事・総務部マネージャー、竹田瑛典氏は、「過去に当社と接点を持った方々を人的資本と見なすことで、より良い関係を築きたい」と語っています。内定辞退者や退職者を含む「KFGグループアルムナイ」という新たなカテゴリーを定義することで、これまで築いてきた縁を大切に育てていく方針です。
この「MyTalent」は、日本初の採用MAサービスとして、つながりを資産として活用し、採用活動を効率的に行うことを可能にします。今後、採用担当者は、過去の候補者や社員からの紹介、または自身のHPからの応募者情報を一元管理でき、適したタイミングでのアプローチが実現します。このようなデータドリブンなアプローチにより、候補者に対してプライベートな関わり方を提供し、他社とバッティングすることなく優れた人材を獲得できることが期待されています。
さらに「MyTalent」は、これまでの採用手法を見直し、市場での競争を回避する新しい視点を提供します。同サービスは、各種の応募チャネルを活用し、興味スコアを計測することで、候補者との接続を強化します。
この取り組みは、九州フィナンシャルグループが掲げる「地域価値共創グループへの進化」に向けた重要なステップです。長期的な視点でのリソース管理と人材育成に注力する姿勢は、他の企業においても参考にされるべきなものです。さらに、全体で1,000社以上の企業が導入している「Myシリーズ」は、新たな採用の在り方を提示し持続可能な人材確保に寄与しています。