増加するお墓参りへのハードルを取り除く新サービス『セレモビ』

近年、少子化や高齢化が進む中で、お墓参りをする機会が減少していると感じている方々が増えてきています。そんな中、神奈川県横浜市に位置する真如山瑞延寺と株式会社ジャムコムが提携し、来年新設予定の納骨堂において、代理参拝サービス『セレモビ』のクーポン券を発行することを発表しました。この新しいサービスは、護持会費を支払う檀信徒に対して提供され、ますます必要とされている供養のスタイルを提案します。

代理参拝サービス『セレモビ』とは？

『セレモビ』は、寺院の職員が墓前でお参りを行い、その様子を動画で撮影するサービスです。これにより、直接お墓参りに行くことが難しい方でも、スマートフォンを通じて簡単に故人を偲ぶことができ、寺院側にも収入が入る形になります。高齢者や病気で外出が困難な方々にとって、こうしたサービスは大変価値が高いものです。

横浜市営久保山墓地の隣接地に新納骨堂が登場

瑞延寺が新たに建立する納骨堂は、横浜市営久保山墓地に隣接しています。この場所は、交通の便が良くないため、決して訪れやすいとは言えません。特に遠方に住んでいる契約者にとっては、お墓参りが困難な場所と言えるでしょう。そこで、代理参拝のニーズが高まることが予想されています。年間の護持会費は10,000円で、これを支払った方には『セレモビ』の利用が年間3回まで可能なクーポン券が発行されます。

利用方法とシステムの概要

この代理参拝サービスは、スマートフォンアプリを使用して注文を行います。指示に従ってクーポン番号を入力すれば、無料で代理参拝を依頼することができます。これにより、遠方に住んでいても、家族墓への供養が容易になります。今後、全国の墓地でこのサービスが利用できるようになることで、ますます多くの方々がこの新しい供養スタイルを利用できるようになるでしょう。

瑞延寺の歴史とこれからの展望

瑞延寺は1913年に設立され、長い歴史を持つ寺院です。しかし、昭和20年の横浜大空襲で堂宇が全焼し、多くの犠牲者の焼骨が境内に運び込まれました。現在でもその焼骨は保管され、多くの遺族からの問い合わせに応じています。このような背景を持つ瑞延寺は、故人への尊厳を大切にしながら、現代に即した新しい供養文化を築いています。