株式会社じげん、ログ解析AI『LogEater』導入の背景と成果
課題を乗り越えるための挑戦
株式会社じげんは、求人や住まいなど多岐にわたる40以上のWebサービスを展開する企業です。彼らは「生活機会の最大化」をミッションに、東証プライムに上場するなど、急成長を遂げています。しかし、同社は日々発生する膨大なクラウド環境のセキュリティログにおいて、深刻な課題を抱えていました。特に、必要なログを迅速に得るための体制が整っておらず、また、どのログを参照すればよいかという明確なガイドラインが欠如していたことが問題でした。
これにより、インシデントが発生した際に必要なデータを速やかに検索することが難しく、さらに専門的な知識を持つ人材が不足していたため、実質的にログを活用できていない状態でした。このような状況から、ログ調査の負担を軽減する効率的な解決策が求められていました。
『LogEater』選定の理由
じげん社は、具体的なニーズを満たすためにログ解析AI『LogEater』の導入を決定しました。選定の際に重視されたポイントは、まずコンサルティング支援の存在です。ログスペクト社はじげん社のクラウド環境を詳細に分析し、収集・分析すべきログの整理や活用の計画を立てる手助けを行いました。これにより、専門的人材がいなくとも安心して導入できる体制が整いました。
次に、『LogEater』の導入と運用が非常に手軽であることも決定的でした。AWS S3にログを保管するだけで、AIエージェントが自動的に取り込むため、煩雑な設定や作業が不要で、短期間で使用を開始できる点が魅力です。さらに、コストパフォーマンスも優れており、自前でのログ基盤構築や新たに人材を採用する必要もなく、限られた予算内で本格的なログ活用を即座に開始できる点が評価されました。
導入後の具体的な成果
『LogEater』の導入によって、じげん社は目覚ましい成果を上げています。従来、約10時間かかるデータ解析が、AIエージェントの活用によりわずか30分に短縮されました。これにより、セキュリティインシデントへの初動対応が迅速になり、事業の安全性が向上しました。また、大量のログから不正なイベントを自発的に検出する能力も発揮され、これまで見逃されがちだったセキュリティリスクへの対応が可能となりました。
さらに、ログ解析の特性を生かして、特定の条件下での異常アクセスパターンの検出が行われ、社内のセキュリティ運用の構築にも役立っています。これにより、じげん社はセキュリティ体制の強化だけでなく、全体的なガバナンスの向上という二重の効果を享受しています。
経営陣のコメント
じげん社開発ユニット長の永井達也氏は、「『LogEater』を導入することで、私たちのログ監視体制は飛躍的な進化を遂げました。AIによる自動解析は、実際の使用において非常に高い精度を誇り、特に専門家不在でも安心して運用できる点に大きな価値を感じています。」とコメントしています。彼は、今後もログ活用を通じて企業全体のガバナンス強化に尽力していく意向を示しました。
今後の展望
じげん社は『LogEater』の機能拡充を計画しており、SaaS監査ログの解析ニーズに対応する機能を強化する予定です。また、これまでの知見を活かしたナレッジベース機能や監査業務の自動化ワークフローの提供も視野に入れているため、さらなる成長が期待されます。